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周活®セミナー&相談会「お墓じまいとこれからの供養の話」

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周活®セミナー&相談会「お墓じまいとこれからの供養の話」が6月20日(日)にふたば学舎(長田区二葉町)で開催され16人が参加した。周活(終活)セミナーは今年で3年目。今年度は月1回のペースで、遺品整理や老人ホームの探し方など、さまざまなテーマを設けてその道の専門家を迎え、開催している。

今回の講師は有限会社池尻石材工業 墓じまい・永代供養アドバイザーの松澤哲平さん。これまで千件以上の墓じまいの相談を受けた経験がある。「お墓じまいした後のお骨の行方は?」「永代供養や納骨堂、種類がたくさんあって何を選べばいいかわからない」などの疑問に答えている。 近年、少子化や子どもが海外移住したなどの理由で、お墓を継ぐことができないケースが多くなっているという。TVで紹介された影響で「樹木葬」や「納骨堂」が人気を集めているが、安易に申し込みをせずにしっかり調べてほしいと話す松澤さん。樹木葬は永久に木を管理するのは難しかったり、納骨堂もいつかは合祀になるケースが多いので〝永続性〟を確認してから決めて欲しいとのこと。海への「散骨」は手元にお骨が残らないので、のちのち後悔するケースもあるという。

墓の種類が増え選べるようになったことで、分骨するケースも増えている。その土地の風土により葬送方法が異なる場合もあるため、親子や兄弟の間でしっかりとした話し合いを持つことが大切だという。墓じまいは、まず①お骨をどこに移すか決める②兄弟親族に相談する③檀家寺に相談とステップが多く、途中で親族間の意見が合わずに断念するケースも多い。断念しないためにも、石材店など専門家に頼ってほしいと話す。墓じまいは故人を粗末にすることではなく、故人を大事に思い、無縁墓にしないためのもの。あくまでも「お墓のお引越し」と考えてほしいという。

北区から来たという70代男性は「エンディングノートのセミナーに興味があり、2年前から参加している」と話すセミナーの常連。長田区から参加した女性は「以前のセミナーで、成年後見制度についてや老人ホームの決め方などとても参考になった。墓じまいもいずれかは自分も関わることなので聞きたいと思った」と話した。セミナー終了後には無料の相談会も行われた。

※周活®とは、お寺を中心とする終活のプロ集団「須磨周活連絡協議会」が提唱している活動。俗に言う終活だけではなく「おもいやり」を合言葉にさまざまな相談にのっている。
https://sumasyu.com

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