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西区

中学生女子軟式野球チーム「J ガールズ神戸」

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神戸市西区を拠点とする中学生女子軟式野球チーム「J ガールズ神戸」は現在17人(3年7人、1年10人)が所属し、練習に励んでいる。

同チームは2014年にソフトボールチームとして発足、2017年に小学生対象の軟式野球に転向。2020年からは本気で野球に取り組みたい中学生を対象にした軟式野球チームとして新しく立ち上がった。練習は中央市民公園野中グラウンド(西区岩岡町)で毎週土曜・日曜・祝日の午前9時から午後5時まで。監督をはじめ、コーチ6人とマネージャーが指導やサポートにあたる。県内でも女子野球チームが少ないため選手たちは神戸市内のほか、赤穂市や姫路市からも通っている。

昨年2月にチームを立ち上げたが、新型コロナウイルスの影響で自粛期間となり新メンバーの勧誘活動ができなかったという。昨年秋に開催された関西女子野球ジュニアリーグ戦では当時の2、3年生9人で大会に臨み、1人でも欠けると試合に出場できないギリギリの状態で見事3位に輝いた。今年度は新たに10人の1年生が加わったことで選手層が厚くなりグラウンドには活気あふれる声が響く。主将で捕手の三岳美桜さん(浜の宮中3年)は「人数が増えてうれしい。明るくて元気な選手ばかりでチームワークの良さが自慢」と話す。

発足当初からチームに携わる芝田一彦監督は、野球を通じて人間形成に重点を置く。「優勝を目指すのはもちろんだがそれ以上に高校でも野球を続け、活躍できるための礎を作る」と女子野球の未来を見据え、長く野球を続けていける選手育成に力を注ぐ。  またプロ野球独立リーグに所属する「オセアン滋賀ブラックス」のアカデミー(野球教室)である中学生男子チーム「オセアンJBoy’ s」と兄妹チームのため、毎月合同練習を実施。男子のスピード感やパワーを体感することができ、モチベーション向上に繋がっている。副主将でエースの稲永奏さん(神戸生田中3年)は「チーム全員が守備や走塁など常に気持ちを前面に出して、全力プレーをしている」と胸を張る。投手の坂本ななりさん(兵庫中3年)は「あいさつや礼儀の大切さは後輩にしっかりと伝えている」と上級生として自覚を持って行動している。

大会では球数制限があるため投手は6人を揃える。右の稲永さんはコントロールの精度が高く、左の坂本さんは変化球が中心でそれぞれの持ち味を活かした配球が魅力。さらに守備面を強化した堅い守りもチームの強みだという。「選手同士の信頼関係がないと強くなれない。ワンマンのチームはもろさがある」と話す芝田監督は「信頼される選手になりなさい」と言い続ける。選手たちは自分の役割を理解し、互いに思いやり助け合うことでチームの結束力が高まってきた。全国制覇を目標に掲げ、全員で勝利を勝ち取るために意気込んでいる。

※メンバー募集中。
問い合わせ/坂本マネージャーTEL080(3110)7761
HP http://jgirlskobe.web.fc2.com

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