レバンテ垂水 月曜ロビーコンサート
6月28日(月)、レバンテ垂水2番館の垂水区役所1階ロビー(垂水区日向)で、「月曜ロビーコンサート」が開催された。お昼休みのひととき、ユーフォニアムのまろやかで心地よい音色とピアノ伴奏を多くの市民が楽しんだ。
(主催/垂水区音楽協会)
垂水区音楽協会は平成4年に垂水区の合唱団・音楽家・演奏団体が構成員となり、地域の音楽文化向上を目指して発足。現在20団体会員と30~40人の個人会員がさまざまな催しを開いている。ロビーコンサートは年に4回定期的に開催しているが、コロナにより昨年秋以来、コンサートとしてはクリスマスチャリティーコンサートから、約半年ぶりの開催となった。93回目のこの日はユーフォニアム演奏者の坂岡裕志さん(同音楽協会会長)と曽我香織さんのデュオ・コンサートで、幅広い年代に向けた10曲が初瀬川未雪さんのピアノ伴奏とともに披露された。
ギリシャ語で「心地よい響き」を意味し、男性の声のような中低音域のまろやかでやさしい音色が特徴のユーフォニアム。コンサートの冒頭、坂岡さんは「今日のテーマは夏に贈る愛の唄で、ご存知の曲が多くぜひ心の中で歌ってください」とあいさつ。坂岡さんと曽我さんは各曲にまつわるエピソードを紹介しながら演奏を進めた。1曲目は世界の平和を願ってつくられ、平成のカラオケで一番歌われたという「ハナミズキ」がしっとりと演奏された。続いて軽快に「青い山脈」。曽我さんは「歌手の中で一番美空ひばりが好きで、とても悲しいことがあったときにこの曲に励まされ、今こうして舞台に立てている」と語り、「愛燦燦」を披露。曽我さんの「知床旅情」のソロの後、「夏は来ぬ」を坂岡さんがソロ演奏した。梅雨にちなんだ曲の演奏時には初瀬川さん所有のユーフォニアムがデザインされた傘による演出もあり、観客を楽しませた。
昭和を代表するフォークの名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」に続き、ラストは「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」。大いに盛り上がる中、アンコールはとなりのトトロの「散歩」。観客は演奏に合わせて軽快に手拍子を打ち、会場は大きな拍手に包まれた。
友人と2人で訪れた垂水区塩屋町の星百合香さんは「ユーフォニアムの演奏は初めてでしたが、よく響いて感動しました!ファンになりました」と笑顔。今年デビュー30周年を迎える坂岡さんは「コロナでなかなか演奏活動が出来ないなか、久しぶりの本番で楽しかった。お客さんも盛り上がってよかった。次回は9月6日の予定です。ぜひいらしてください」と呼びかけた。