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県高校総体 神戸高塚高校 レスリング部男子団体優勝

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5月29日(土)、30日(日)に行われた「令和3年度 兵庫県高等学校総合体育大会」で、県立神戸高塚高等学校(西区美賀多台)レスリング部が男子団体の部で悲願の初優勝を果たした。

階級別に7人で争うレスリング団体は猪名川高校との一騎打ちとなった。3敗して後がない状況で、ともに小学生からの経験者である65㎏級の谷口健人さん(1年)と71㎏級の野崎暖人さん(2年)は果敢に攻め、安定した試合運びで白星を重ねた。続く80㎏級の西川愛琉さん(2年)は一度も勝てなかったライバルを打ち破り、勢いをさらに加速させた。3連勝で波に乗ったチームは最後に92㎏級の春風飛翼さん(2年)が粘って勝利を収め、4対3で接戦を制した。また、団体戦に勝利した4人は個人戦も見事頂点に輝いた。チームを率いて7年目の長和徹監督は「頭の中で描いていた風景が目の前に広がっているのを見て、感無量でした」と待ち焦がれた創部初の栄冠の感慨に浸った。

レスリング部は1999年に前監督が同好会として発足、翌2000年に部に昇格した。現在の部員は8人(2年5人、1年3人)。1、2年生の若いチームは「一心全力」をスローガンに厳しい練習も心を一つにして個々が全うすれば勝利を掴むことができると日々の練習に励んでいる。主将の野崎さんは「団体戦も1対1で戦うので、すべて自分との戦い。全員が真面目に練習に取り組んだ成果が結果として表れた」と胸を張る。「仲が良く団結力がチームの強み。全員が自分に厳しく努力を重ねて頑張っているので刺激になる」と春風さん。切磋琢磨し合える環境が成長に繋がっているという。

元国体チャンピオンの長和監督は自身が選手として培った経験も踏まえ「選手の限界を決めつけず、伸ばしてあげたい。これからのチームなので今後が楽しみです」と可能性を秘めた選手たちを厳しくも愛情を持って指導に当たる。

インターハイでは「ベスト8を目指す」と意欲を燃やす。同部の新たなる歴史を刻むべくさらなる躍進を誓った。

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