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垂水区

垂水のいいね!エリア編 城が山

2021年4月28日号掲載

〈第3回〉垂水区城が山

山陽電鉄「滝の茶屋」駅がある「城が山」は、大阪湾が一望できる風光明媚なエリアで、閑静な住宅地が広がる。

クイズ番組で読み方が難解な地名として出ることもある「垂水」。その地名が付けられた理由には諸説あるが、その中のひとつに、現在の「東垂水」駅から「塩屋」駅の間にかつて複数の滝が存在したことにより、“垂れる水”から『垂水』になったという説がある。

「東垂水」駅から「塩屋」駅の間に位置するのが山陽電鉄「滝の茶屋」駅で、駅周辺の地名が「城が山」。


山陽電鉄「滝の茶屋」駅

駅の北側に出る。駅の北出口から西側に約200m、東側に約100m、北側に約500mの一帯が「城が山」の範囲になる。エリア内には少し大きめな道もあるが、多くは車一台が通れるほどの小道が入り組んでいて、その道沿いには戸建てを中心に住宅が軒を連ねている。

同エリアの最大の特徴は、高台にあることだろう。それが実感できるのは、駅から100mほど西側にある「城が山公園」である。素晴らしい眺望を楽しめるように南側に壁やフェンスなどの遮るものはなく、遊具の配置も邪魔にならないように配慮されている。


城が山公園からの眺め

さらに園内には、何本かの桜をはじめ、手入れが行き届いた花壇が季節ごとの花を咲かせていて、まさに、住民の“癒し”の空間となっている。取材時の4月上旬には、春らしくチューリップが赤や黄色の花を咲かせていた。


城が山公園の花々

もう一つの特徴は、エリア内を南北に貫くように「滝の茶屋駅前商店街」があり、そこに様々な店が道沿いに点在している。


滝の茶屋駅前商店街

店は商店街から東西に延びる道沿いにもあり、地域の人々の生活を支えていることが実感できる。同商店街は、映画『ホームレス中学生』のロケ地にもなっている。

駅前から最北部まではゆるやかな坂になっているが、歩くのが大変というほどではない。逆に自宅から駅に向かう人は、その道の先に真っ青な大阪湾と大空を眺めることができ、それがこのエリアの魅力をアップさせているではないだろうか。


海が見える住宅街

「滝の茶屋」駅から徒歩圏内に、東側には「旧ジェームス邸」、北側には「井植記念館」といった歴史的な観光スポットも周辺に点在しているので、散歩がてらのんびりと訪ねてみるのもお勧めである。

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