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神戸龍谷高等学校「TABLE FOR TWO」活動

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神戸龍谷高等学校(中央区中島通)龍谷総合コース2年生の選択科目「フードデザイン」では、2019年度より学校の食堂を活用し「TABLE FOR TWO」を行っている。

「TABLE FOR TWO」(TFT)とは、直訳すると「二人のための食卓」という意味で、先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトの活動。
同校では、生徒たちが考案したメニューを食堂にて一日40食限定で提供。1食につき20円(開発途上国の給食1食分の金額)の寄付金が特定非営利活動法人TFTを通じて開発途上国の学校給食になる仕組み。2020年度は今年1月と2月に計13日間実施し、388食分(7760円)の寄付を行った。
2019年度にリニューアルした選択科目「フードデザイン」担当の井土垣舞先生は、何か新しい企画を行いたいと考えていた。そこに学食の委託先の担当者から「他校で実施している面白い取り組みがある」と聞き、生徒たちに2学期からTFTのメニューを考えさせた。人気があるのは、チャーハンや餃子、ビビンバといったメニューである。TFTは、開発途上国では多くの人が飢餓状態にあり、先進国では肥満や生活習慣病が問題になっているという食の不均衡を考える目的もある。カロリーが高くならないように野菜を多く使ったり、揚げ物を控えるなどの工夫をした。最近は活動が定着し、ほかの先生からも「今日のメニューは何?」と聞かれたり、人気メニューは食券が3時間目で売り切れてしまうこともあったという。

TFTを通じ、相馬星良さんは「栄養を考えながらメニューを考えたので、栄養のことや国同士が助け合うことを学べた。社会貢献に取り組もうという気持ちも持てた」と話した。父親が調理師という松木りんさんは「自分たちが考えたメニューで食事をすることで、開発途上国の子どもの手助けができるので、食堂に行く機会が増えた」と話した。

3学期にはメニューを広めるためのCMづくりも行った。生徒たちはiPadを駆使して面白いCMを完成させた。井土垣先生は「SDGsにも繋がる活動なので、これからも取り組んでいきたい」と話した。フードデザインの授業では、そのほかにテーブルマナーや世界のお菓子づくりなどの調理実習を行う(2020年度は残念ながら実習は中止)。
同校にはジュニアボランティアクラブがあり、ネパールに学校を建てるため募金活動も行うなど、ボランティア活動や国際交流も積極的に行っている。企画広報部長の櫻井裕児先生は「がんばらなくても自分ができることを背伸びせずにできるのがいい」と話した。

※SDGsとは…持続可能な開発のために国連が定める国際目標。

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