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須磨区

神戸市立名谷図書館オープン

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市営地下鉄名谷駅前の大丸須磨店4階に「神戸市立名谷図書館」(須磨区中落合)が3月24日(水)開館した。

神戸市が人口減少対策として計画する駅前再整備事業の一環で、12番目の市立図書館として新規開館。あらゆる世代の「地域交流の場」を目指し、全国でもめずらしい百貨店内の設置となる。専有面積は同店4階の約1300㎡。開館後も蔵書数を増やし、最終的に約7万冊(一般書約5万冊、児童書約2万冊)を見込む。
館内は木材を基調とした内装で本棚やテーブル、椅子には兵庫県産木材を使用。入り口付近には六甲山の木材で作られた丸太ベンチも設置され、木の温かみが感じられる空間となっている。入り口に面している壁はガラス張りで開放感があり、奥の一角には名谷の街を描いた絵を展示。団地を本のように描いたり、地元の人が愛してやまないフライドポテトのイラストも。コンセプトは「TOMARIGI(止まり木)」。日々の暮らしの中で仕事や学校帰りに本を楽しみ憩える空間。そして、ここで過ごした子どもたちが成長し街を離れても帰ってきた時にまた訪れてひと息つけるような空間。そんなあたたかな場所になるようにという思いが込められており、正面玄関横にロゴマークが掲示されている。

同図書館では一般書コーナーと児童書コーナーを離れた位置に配置しているため、大人や学生が静かに読書できる空間と子どもの多少の賑わいを許容できる空間をそれぞれ確保。児童書コーナーでは読み聞かせや親子で使える「おはなしの部屋」や靴を脱いで利用する 「寝ころびスペース」など親子が気兼ねなく過ごせる場所が設けられている。閲覧席はテーブル席やベンチ、ソファのほか、グループ学習室(4席)など多様な座席が計138席。このうちパソコンが使用できる個人ブース席(7席)や長テーブル席(16席)など計44席は予約制となっている。市立図書館初となる座席予約システムが導入されており、予約は図書館カードが必要で館内の専用端末にて当日分の座席をセルフ操作により予約。1日最大180分まで利用が可能。ほかにはエスカレーター両側にあるオープンスペースには新聞コーナーとキッズコーナーを設置し、飲食可能で休館日(新聞の閲覧は不可)も使用できる。

楠蛍さん(須磨区竜が台)は大駕ちゃん(2歳)と父親の玉櫛正泰さん(同)の親子3代で来館。「絵本の種類が多いし、ゆっくり読めるのがいいですね。近所なのでまた来たい」と話した。市立中央図書館総務課長の内藤利幸さんは「滞在型図書館を目指し、居心地の良さにこだわっています。地域の拠点として多世代に利用していただきたい」と語った。

※館内の混雑状況によっては一時入館を制限する場合もあり。
休館日/第1月曜日とそれ以外の週の火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間/午前10時~午後8時(日曜・祝日は午後6時まで)
【2021年5月11日(火曜)までの開館時間を午後7時(1時間繰り上げ)に変更】
→詳細はコチラで確認


個人ブース席


おはなしの部屋


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