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令和2年度「西区善行青少年表彰」団体の部を受賞 神戸学院大学(西区伊川谷町) 

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神戸学院大学(西区伊川谷町)ボランティア活動支援室 学生スタッフ医療班が令和2年度「西区善行青少年表彰」団体の部を受賞
新型コロナウイルス防護服400着とフェイスシールド60個を高齢者施設に寄贈

写真は左から、川口謙造さん、岡本梨花さん、小松陽奈子さん

同大学ボランティア活動支援室はボランティアを通して学生の自主性・創造性・社会性を育み、地域社会への貢献を目的に2005年に設立。現在は学生スタッフ60人(取材時2年39人、1年21人)が所属し、活動分野に応じた6つの班(医療・災害・環境・子ども・広報・国際)に分かれて運営。専任職員でボランティアコーディネーターの川口謙造さんと協働して班ごとの企画運営、学内のホームページやSNSでのボランティア情報の発信、学生への専門的な活動サポートを行っている。

今回の受賞は青少年の健全育成および環境づくりを進めている神戸市西区役所および西区青少年育成協議会が善行のあった青少年の功績を称え、明るい地域づくりに寄与することを目的に表彰を行っているもの。学生スタッフ医療班は新型コロナウイルスの感染防止対策として、毎年学生が交流会を実施している高齢者施設2カ所へ、手作りした防護服400着とフェイスシールド60個を寄贈した取り組みが評価された。

完成した防護服を手にする岡本さん

シェモアへ納品 右、小松さんと

日頃より同医療班は高齢者施設との交流活動や地域のふれあい喫茶での手伝い、若者への献血啓発のための学内献血の手伝いなどに取り組んでいる。今年度はコロナ禍に伴い施設訪問や入所者との交流が継続できずリモートでできるボランティア活動を模索していた。現代表の小松陽奈子さん(取材時2年)は「交流のある高齢者施設への聞き取りで防護服などのストックが必要だと知ったので、昨年7月にプロジェクトを立ち上げた」と話す。防護服はポリ袋を裁断して養生テープで貼り合わせる。フェイスシールドはクリアファイルを裁断してスポンジを貼りゴムで調節可能にするなど身近な材料を使用した。8月上旬にリモートで作り方の講習会を実施し、一般学生も合わせ47人が自宅で製作。完成品を大学に集め1点ずつ検品した後9月に「ケアハウス シェ・モア」(西区伊川谷町)と特別養護老人ホーム「スプリングテラス明舞」(明石市)にメッセージ入りの色紙と一緒に寄贈した。「リモートでのボランティアは初の試みで試行錯誤したが喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せる前代表の岡本梨花さん(取材時3年)。川口さんは「ボランティア活動支援室では学生が主体となって、被災地支援や学習支援のほかゴミの分別啓発やキャンプリーダーなど多岐にわたる活動を熱心に取り組み、新たな学びに繋げています」と語った。

日頃のボランティア活動

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