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須磨区

「家でこんなのつくったよ」展示会 須磨区役所正面玄関口

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3月8日(月)から31日(水)まで、須磨区役所正面玄関口で「家でこんなのつくったよ」展示会が開催され、訪れた人たちは個性あふれる力作の数々に見入っていた。

須磨区ではコロナ禍に伴い、家で過ごす時間が増えた区内在住の個人を対象に、絵画・手芸・工作・陶芸など主に自宅で制作できる手づくり作品を募った。一部の作品と残りのすべての作品の写真を須磨区役所ならびに区役所ホームページに掲示予定とし、昨年7月21日から今年2月7日の期間に募集した。

藤井雅道さんと作品

このたび全22点の応募があり、そのうち10点の作品と12点の作品の写真が展示された。主催の須磨区役所まちづくり課の谷康佑さんは「コロナ禍で多くのイベントが中止となり外出ができない中、家で出来ること、そして作品の発表の場を作りたいと企画しました」といきさつを語った。作品名「水車小屋」を竹で制作した須磨区東町の藤井雅道さん(80歳)は水車が好きだという家族からのリクエストで写真を見ながら図面を書く作業から始めた。「左右の扉は取り外し可能。水車を回すと小屋の中の部品が上下に動くからくり仕掛けにした」と工夫を凝らした。藤井さんは26年前から自宅玄関に飾る門松を手作り。毎年知人から竹を譲り受けるが「残った竹がもったいない」と数々の作品を制作。今では毎年作品展を開くほどに。自宅の駐車場を作業場に改造して一日中没頭することもあるという。「これからも作り続けたい」と笑顔を見せた。

米崎敬治さんと作品

須磨区神の谷の、米崎敬治さん(76歳)の作品名は「郷愁」。材料は食品トレーや段ボール、ホウキのワラなど廃材を利用して制作。「孫から貰ったビーズは(作品の)庭の柿に使った。いろんな物が材料になるから捨てられない」と笑う。作品の人形は自身と妻がモデル。「夫婦仲良く田舎暮らし。楽しそうな顔にしないとね」と表情にもこだわった。米崎さんは定年後から制作活動を始めた。「細かい作業に挑戦することがストレス解消になる。材料探しも楽しみの一つで、作品のアイデアがあふれてくる」と話す。現在は50円玉で五重塔を制作中だそうで米崎さんの創作にかける意欲は増すばかり。

野ばらの掛け鏡

スマスイの思い出

ハロウィンの小物入れ

区役所に訪れた60歳代女性は「みなさん器用に作られていますね。さまざまな趣向を凝らした作品が多くて見ているだけで楽しい」と感想を話した。

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