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須磨区

「夜のスマスイを探検しよう」須磨海浜水族園(須磨区若宮町)

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3月12日(金)須磨海浜水族園(須磨区若宮町)において「夜のスマスイを探検しよう」が開催され、応募の中から抽選で選ばれた、親子約100人が参加した。

須磨区では子どもたちに須磨のまちや須磨海岸に愛着を感じてもらうことを目的とし、四季を感じながら学べる自然体験学習イベント「子どもを育むスマハマプロジェクト」を年間を通して実施している。

この日は閉園後の午後6時から、照明を落とした本館を懐中電灯を持って探検し、魚の夜のすがたが観察できる特別プログラムを実施した。魚たちが光に驚かないように水槽の照明を落とした暗闇の中、赤いフィルムを貼った懐中電灯を持って巡った。

右側は昼間を、左側は紫外線ライトでサンゴが蛍光色に光る状態を演出

密を避けるため2チームに分かれ、飼育員から大水槽で泳ぐ魚の説明があり、これから回る展示水槽の昼と夜の生態の違いなど、観察ポイントや見どころが紹介された。参加者はガイドマップと懐中電灯を受け取り、夜のスマスイ探検をスタートした。子どもたちは、懐中電灯の赤い光で水槽を照らしながら、顔をガラスに近づけ、普段とは違う魚の様子を興味深く観察していた。

秋本健裕さん
「魚は食べるのは好きでは
ないけど見るのは好き」

須磨区西落合から家族4人で参加した笠井さん親子は「下の子が最近生き物に興味を持ちはじめたので申し込みました」と母親の優紀さん。暗がりを怖がっていたという秀真ちゃん(2歳)は熱心に水槽を覗き込んでいた。姉の心実さん(7歳)は「イルカが一番好き!」と、またイルカライブが見られる日を楽しみにしていた。須磨区磯馴町から祖母と2人で参加した秋本健裕さん(取材時小3)は、年間パスポートを持つほどのスマスイ好きで大水槽とアマゾン館がお気に入り。「エイの大きいところと顔の位置が好き」と笑った。

今回の企画は普段は見られない夜の魚たちを見られるとあって、60人の定員に600人近くの応募があり、急遽定員を増やす対応をしたという。企画を担当する須磨区役所のまちづくり課企画協働係、大前有里子係長はコロナ禍でもできるだけ多くの人が楽しめるイベントを、スマスイさんと一緒に考えました」と話した。

スマスイミュージアムで、熱心に模型をのぞき込む参加者

本館3階には「スマスイミュージアム」が新設され、パネルや映像で開業からの歴史を紹介、新しい水族館の模型なども展示されている。2024年春の新水族館オープンに先立ち、本館以外は2月28日(日)をもって営業を終了したが、本館は2023年5月まで営業を継続する。(予定)

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