「命は宝BTBコミスタ祭り」~防災カラダづくり~ 神戸市生涯学習支援センター・コミスタこうべ
「命は宝BTBコミスタ祭り」~防災カラダづくり~が3月14日(日)、神戸市生涯学習支援センター・コミスタこうべ(中央区吾妻通)体育館よりYouTube配信された。 主催/特定非営利活動法人、健康づくり推進機構BTB 共催/コミスタこうべ
写真は、左から司会者岡部泰典さん、森西美香さん
この活動は東日本大震災で甚大な被害を受けた東北に、各地の運動指導員たちが〝何か自分たちにできないか〟とチャリティーイベントを開催したのが始まり。地域・年齢・業界・心などの境界を越えて日本の元気を創造するという意味のBTB(Beyond The Border)を発足。カラダづくりから人を繋げ、地域を繋げ、日本を繋げる地域健康コンサルタントとして災害時に役立つ「防災カラダづくり」の普及を行う。現在沖縄から北海道までその活動が広がっている。
今回はコロナ感染対策で各地のBTBチームがオンライン中継(Zoom)で繋がり、イベントや活動報告、懐かしい映像などで10年間を振り返った。
震災後、岩手県久慈市野田村を訪れたメンバーの梅田陽子さんは現地の保健師に「今は住むことや食べることへの支援しか出来ないが少し落ち着くと次に『運動の支援』が必要になる」と言われたという。大阪で活動するメンバーは自分たちに何ができるのか仲間で話し合い、チャリティー活動を開始。「10年もその活動が続いていることが素晴らしい」と梅田さんは話した。現地の仮設住宅などでカラダから心を元気にしようと「お茶っこ倶楽部 おうち体操」、仙台市岩沼での「元気塾サロン」の活動など被災者の自立支援で現地に赴いたことを紹介。メンバーは活動することによって自分も癒されていることに気付いたという。
チームBTB広島は、広島土砂災害のボランティアで土砂の撤去作業時、助ける側も健康でいることが大切であると感じたと話した。元気よく健康ソーランを披露しオンラインでのクラウドファンディング「支援の輪プロジェクト~結~」を紹介した。チームBTB北海道は、胆振(いぶり)東部地震の際、各地メンバーからの支援で温かい気持ちになれたと振り返る。
今回の会場コミスタこうべは旧吾妻小学校跡にできた生涯学習支援センターだが、学校だった当時の音楽教諭、臼井真さんが作詞作曲した「しあわせ運べるように」を初めて披露した場所でもある。ネットの画面では臼井さんがこの曲を作曲した経緯と合唱する当時の映像や、復興の象徴「はるかのひまわり絆プロジェクト」活動などの様子が映し出された。
司会を務めたBTBチーム神戸の森西美香さん、岡部泰典さんは「今回は各地と中継で繋がりこうして会うことができてうれしい。点の活動が線になって受け継がれている。次回は皆さんに会いたい」と締めくくった。