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垂水区

垂水のいいね!人物編 イラストレーター 有村綾さん

2021年3月24日号掲載

大好きな神戸の風景を切り取って

イラストレーター 有村 綾さん

《やさしいタッチの神戸のイラスト》

ポートタワーや船など神戸の風景が描かれているやさしいタッチのこのイラスト、「見たことある!」という方も多いのでは?垂水出身のイラストレーター有村綾さんの作品だ。
ご本人に会いに行くと、シンプルでおしゃれ、ほんわりしたイラストの雰囲気そのまま。子どもの頃から絵を描くのが好きで芸術大学に進み、洋画を学んだ。「いつかは絵を描くことを仕事にしたいと思っていたけど、すぐにプロになれないし…まずは就職。でも、当時は超氷河期でやっと決まったのが、神戸ファッション美術館の受付だった」という。その後、須磨水族園のイルカショーの司会、結神戸港振興協会のマリンメイト、カワサキワールドの受付、水陸両用船のガイドなどのいろいろな仕事に就いた。その傍らイラストを描き、東京の出版社に作品を持って、何度も「営業」に。副業だったイラストの仕事が少しずつ増えてイラストレーターとして独立した。一見、イラストとは関係なさそうな経歴だが、振興協会のイベントなどで港や船に興味が深まったり、カワサキワールドのお土産コーナーで販売するポストカードを制作するようになったり、神戸の港や観光に関わったことが今につながっている。

〈上〉ポストカードなどは、ナガサワ文具センター他、オンラインショップでも買うことができる
〈下〉「ボールペンでイラストスタートBOOK」初心者でもかわいいイラストが描ける!(※現在品切れ)

《日常が楽しくなる身近な作品》

行政のポスターや地域のイベントのチラシ、洋菓子や紅茶のパッケージ、ラッピングバス、本の挿絵など活動範囲は幅広く、有村さんの作品は街のあちこちで見ることができる。一般の人が日常で使ったり目にしたりする身近なものが多く、どの年代が見ても楽しめるように、という気持ちで描いている。最近では「神戸市民みんなでペットボトルキャップを集めて作るごみ袋」のパッケージのイラストを手がけた。「店舗に行くと特設コーナーがあって、嬉しかったですね」と語る。
塩屋中学校出身で「港も好きだけど、学校から見えていた塩屋の海が大好き」だという。描くことが本当に楽しい!という有村さん。これからも神戸の風景を切り取った作品に注目したい。

〈上〉神戸市民みんなでペットボトルキャップを集めて作るごみ袋
〈下〉神戸の可愛いLINEスタンプもおすすめ!
https://store.line.me/stickershop/product/1393692/ja

Aya Arimura Illustration
http://aya-ari.com/

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