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須磨区

第11回デジタルフォトコンテスト 総合運動公園のグリーンアリーナ神戸コスモスギャラリー(須磨区緑台)

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2月9日(火)から2月14日(日)の6日間、総合運動公園のグリーンアリーナ神戸コスモスギャラリー(須磨区緑台)で「第11回デジタルフォトコンテスト」と、特別企画「新幹線と地下鉄が交差する瞬間を撮ろう!」の作品展が開催され、個性あふれるフォト作品が一堂に並んだ。

主催の公益財団法人神戸市公園緑化協会では、毎年同公園内で撮影した作品で「デジタルフォトコンテスト」を開催しており、風景・イベント・思い出のシーンなど、同公園を魅力的にアピールする写真を募っている。11回目となる今回のテーマは企画担当の金井沙耶さんが、コロナ禍で少しでも気持ちを楽にしてもらいたいと「笑みがこぼれる瞬間、あなたのほっこりタイム」に決定。また同公園内を横切る電車で、新幹線の上を地下鉄が通るという珍しい交差場所があることから「新幹線と地下鉄が交差する瞬間を撮ろう!」という初めての特別企画も立ち上げた。

近藤正宏さんと作品、大賞「ドクターイエローと地下鉄が交差する瞬間」

作品の募集は昨年7月1日~11月30日の5カ月間で「笑みがこぼれる瞬間〜」には全151点の作品応募があった。神戸芸術工科大学助教の山本忠宏さんや運動公園園長など審査員7人で厳選なる審査の結果、審査員長賞1点、審査員特別賞1点、園長賞1点、入賞7点、計10点の優秀作品が選ばれた。  電車が交差する瞬間の特別企画には全9点の作品応募があり大賞1点が選ばれた。受賞した近藤正宏さん(77歳)は、昨年11月には須磨離宮チョウの会主催「第一回蝶のいるフォトコンテスト」で台湾から東北まで旅する蝶「アサギマダラ」の写真で入賞。花や生き物をはじめ最近では列車など動いている被写体を撮る「流し写真法」に夢中という。昨年10月に特別企画のテーマを知った近藤さんは応募を決意。東灘区の自宅から通い、朝の10時から15時まで被写体を狙った。3回目に訪れたとき、電車の運行のタイミングから月に3回、3秒しかシャッターチャンスのないドクターイエローに着目し「これしかない!」と新神戸駅の到着時間と地下鉄の通過時間を計算しその瞬間に挑んだ。近藤さんは「偶然ではけっして撮ることはできない、考えて考えた末の1枚。5日間の苦労が報われうれしかった」と笑顔で語った。

溝渕英人さん夫妻

しゃぼん玉のボランティア活動をしている溝渕英人さん(須磨区竜が台)は今回の入賞作品の被写体になっている。ボランティアの様子が撮られた写真が展示されていることを友人から聞き夫婦で観に来た。しゃぼん玉は、フィンランドのヘルシンキを旅した時に街頭芸人のパフォーマンスを見て興味を持ち、始めたそう。「総合運動公園はとても活動しやすい場所で、子どもたちの笑顔を楽しみに夫婦で来ている。入賞作品をはじめ4枚も作品に写っていて驚いた」と照れくさそうに笑った。

審査員特別賞 「色づく秋」

審査員長賞 「真夏のマイナスイオン」

園長賞 「さくら坂」

担当の金井さんは「今後開催する企画にも、いい写真をたくさんの人に撮ってもらいたい」と話した。

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