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西図書館カルタお披露目 神戸市立西図書館(西区糀台)

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現在、神戸市立西図書館(西区糀台)では昨年10月から11月に「西区」「図書館」「本」にまつわる読み札、絵札をセットで募集したオリジナルカルタのお披露目をしている。 (3月末まで延長して展示中/図書館入口入ってすぐ左)

同図書館では毎年「秋の読書週間」でイベントを行っているが、コロナ禍で人と人が接することができないため、用紙を家に持ち帰って制作ができるオリジナルカルタ作成のアイデアを発案、昨年秋にカルタの案を募集した。用紙を持ち帰り思い思いの「ことば」と絵を描いた手作りのカルタが集められオリジナルの「西図書館カルタ」が完成し、この度お披露目会を迎えた。「あ」から「わ」までの44文字の読み札・絵札を募ったが、本の「ほ」や図書館の「と」など一部の文字への作品が多く寄せられたものは抽選となり、西区マスコットキャラクター「神戸ウエストン」や人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを使ったものは残念ながら著作権の関係で採用できなかった。「ら行」など集まらなかったものは再度募集をおこなった。

出来上がったカルタを見て「太山寺・農業公園・なでしこ・伊川谷の花、を使った西区ならではものが集まりうれしい」と話すのは西図書館の館長石川絵理さん。以前は新長田の図書館で勤務していたため、西区の地名や産物を使った作品を見てとても新鮮だったという。カルタ作品の募集を担当した同図書館の川口千寿子さんは「最初はなかなか集まらなくて完成できるか心配だった。でも集まった作品を見て、親子でコミュニケーションをとりながら作ったのかなと思う作品も多数あり、その光景を考えるととても微笑ましい」と頬を緩めた。作品は「ねねるまえにえほんをよむよおたのしみ」「ほほんの世界ほんを開けばゆめの世界」など、本が好きで図書館に来ることを心待ちにしている様子など気持ちが伝わるものも多かった。ユースステーション西に勤務する芦田幸子さん(樫野台)は「すステンドグラスアートある西神中央駅は近畿駅百選」のカルタの絵札を見て「駅が立体的に描かれていて素敵ですね」と感心した様子。

同館は規模にくらべて利用者が多いため「ららい年になるのかオレの予約本人気の本はなかなか来ない」「と図書予約二年待っても百人待ち」など、人気の図書の貸し出しを待つカルタもみられた。1日あたり約1600人ほどだった来館者は、コロナ禍の現在、約400人少なく1200人ほどだが、来年9月には面積が現在の4倍、図書が3倍となる新図書館が美賀多台に開館予定。その新設図書館を待ちわびる作品もあった「ゆゆび折って待つ新図書館のオープン」。館長の石川さんは「現在は面積が狭いため、ゆっくりと本を読むスペースがないなどの意見を頂く。新しい図書館は、現在利用してる方のみならず、利用したことがない方も来館し、満足してもらえる図書館を目指したい」と話し、「いずれは、これらの作品でカルタ大会を開きたい。作品は3月末まで延期して展示しているので来館時には見に来てほしい」と話した。

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