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西区

櫨谷中学校女子卓球部「県中学校卓球新人大会」団体の部優勝

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昨年12月27日(日)、加古川市立日岡山体育館(加古川市神野町)で開催された「兵庫県中学校卓球新人大会」女子団体の部で、市立櫨谷中学校(西区糀台)女子卓球部が見事優勝。3月に島根県で開催予定の「全国中学校選抜卓球大会」への出場権を勝ち取った。

決勝戦の相手は、市の大会でも対戦した地元の強豪校である押部谷中学校。決勝までの4戦も決して楽ではない戦いを勝ち抜いてきたが、決勝戦も最後の1人で全国への切符を奪い合う接戦となった。

最終ゲームを戦ったのは2年生の久戸瀬奈美さん。自分の試合結果に全国出場がかかる中での戦いとなった。しかし戦況は厳しく、セットカウントを2対0で負け越し、後がない第3セットもポイント7対5と、試合終了まであと4ポイントと追い詰められていた。顧問の嘉門徹先生は、サーブミスの流れを断ち切り、引かずに攻めるようアドバイス。するとそこからは怒涛の6連続ポイントで第3セットを奪い、勢いを緩めることなく残る第4、5セットも連取。セットカウント2対0からの劇的な逆転優勝で全国出場を決め、部は歓喜に沸いたという。久戸瀬さんは「途中もうダメかと思いましたが、絶対勝ちたいと思っていました。終わった直後は実感がなくて…人生で初めてうれしくて泣きました」と勝利の瞬間を振り返った。

同部は全員が中学から卓球を始め、外部の卓球スクールに通う部員もいない。さらに個人では県大会に出場した部員もおらず、特定選手に頼るのではなく、団体メンバー全員の力で優勝を果たした。引退した3年生7人が、下級生を丁寧に指導してくれたことも大きいと嘉門先生は話す。団体戦メンバーの小林さんは「指導してくれた先輩の気持ちを受け継ぎ、全国大会でも頑張りたい」と決意を語った。

現在部員は2年生17人、1年生8人。部のスローガンは「一心」。どんなこともチームワークで乗り越えていくという意味が込められている。二人体制でキャプテンを務める2年生の篠塚仁香さんと山本海音さんも「チーム一丸を練習から大切にしている。試合中も後ろからの応援を頑張ってくれて、それが力になる」とチーム力の大切さを話した。

嘉門先生は「部活動は学校生活の延長で、あいさつや掃除など日頃の生活をいい加減にするとプレーにもそれが出る」と話す。〝強いだけではない、他校からも憧れられるチームになる〟という目標を掲げ、3月の全国大会に向けて心をひとつに毎日の練習に励んでいる。

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