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須磨区

「北須磨ロビーコンサート」市立北須磨文化センター(須磨区中落合)

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1月12日(火)市立北須磨文化センター(須磨区中落合)で「北須磨ロビーコンサート」が催され、約30人が優美な音色に聴き入った。 (主催/須磨区音楽協会)

須磨区音楽協会は1995年の阪神・淡路大震災の年から復興への願いを音楽を通して届けようと須磨区文化センター(須磨区中島町)と北須磨文化センターの2カ所で季節ごとのコンサートやロビーコンサートを開催。同音楽協会には須磨区民や須磨にゆかりのあるプロ・アマ問わず30グループが登録しており、器楽合奏や合唱など多彩なジャンルで音楽を奏でている。北須磨文化センターでは年8回(4~7月、10月~1月・第2火曜日)、定期的にロビーコンサートを開催している。

淡路寛子さん

溝渕幸恵さん

この日は「バイオリンの名曲をフルートで」をテーマにフルート奏者の溝渕幸恵さんとピアノ奏者の淡路寛子さんによるデュオが登場。エルガーの「愛の挨拶」で、華やかに幕を開けた。溝渕さんが「エルガーが婚約記念に彼女に贈った曲です」と解説。さらに「バイオリンの楽曲には『愛の…』から始まる曲がとても多いですよ」と説明があり、クライスラーの「愛の悲しみ」、「愛の喜び」を続けて披露。この2曲はバイオリンとピアノのための楽曲で対になっている。「テレビ番組『プレバト!!』で最下位の人が発表される時に流れる曲です」と説明があったので演奏が始まったとたん「聴いたことがある」と大きく頷く来場者たち。ほかには「情熱大陸のテーマ曲」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」の主題歌「ひまわり」など、美しい旋律を響かせた。サラサーテの「チゴイネルワイゼン」は7分にも及ぶ楽曲で鮮やかな指さばきを披露すると会場から惜しみない拍手が送られた。館内に響き渡る音色にセンター利用者も足を止めて聴き入っていた。

3度目の来場だと話す賀村みちこさん(須磨区白川台)は「コロナ禍で家にいる時間が多いので今日はいい時間を過ごせた。また聴きに来たい」と笑顔を見せた。須磨区音楽協会の山口茂己会長は、「音楽は楽しみや喜びを届けることができる。須磨区を中心に音楽文化の向上にも努めたい」と熱い想いを語った。

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