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垂水区

2020年「第13回ミセス日本グランプリ」 60歳代の部 ファイナリスト 越智須美子さん

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垂水区つつじが丘に、夫・母・愛犬と暮らす越智須美子さん(60)は、昨年開催された「第13回ミセス日本グランプリ60歳代の部」で関西代表として選ばれファイナリストに輝いた。(右から3番目、白いドレスが越智須美子さん)

「神戸が大好き」と話す越智さんは東灘区生まれ。京都外国語大学卒業後、神戸の企業に就職したいと22歳でアパレルメーカー・株式会社ワールドに入社、洋服づくりに関わり事務職を勤めた。年末には60歳で退職を迎えるという昨年1月、「これからは何かの形で社会に貢献したい」と考え「社会貢献活動」のキーワードでネット検索したところ「一般社団法人ミセス日本グランプリ」がヒット。コンテスト自体は〝30代以上の女性の内面と外面の美しさを競うコンテスト〟というものだったが、動物愛護活動やマスク寄附、清掃活動など社会貢献活動に力を入れている団体だと知った。自身が「全国ペット協会家庭動物管理士」でもあり、応募するならここだと決めたという。

生まれて初めて、勇気をもって華やかな世界に挑むことにした越智さんは、応募を決めてすぐにメイクレッスンに通い始めた。5月の書類審査通過後、8月には神戸芸術センターで開催されたセミファイナル審査も通過し見事60代ファイナリスト関西代表に選ばれた。その後、本選のスピーチ審査に向け9~10月はスピーチや歩き方を学んだ。社会貢献がポイントのため派手ではなく自然体を意識するなど、選考基準のレクチャーをオンラインで(Zoom)で受けた。

本番の11月1日、関西地区や関東、東北、九州など地区ごとで選ばれた30代~60代のファイナリストが神戸芸術劇場に集い、60代は関西地区3人を含む8人でグランプリの座を競い合った。外見の美しさのみならず、今後どのような社会貢献活動を行っていくかが審査の重要ポイントとなり、各自2分間のスピーチ時間が与えられた。越智さんは「人と人とのつながりの大切さ」や「愛犬とのドッグダンスを通して人と犬が共生できる明るい社会の実現」をアピール。結果、トップの座は獲得できなかったものの「自分の殻を破るための挑戦でしたが、同じく社会貢献を志し一歩踏み出そうとするたくさんのステキな女性に出逢え、出場して本当によかった」と笑顔で振り返った。

現在、ワールドを退職した越智さんは毎朝6時10分からZoomで1時間筋トレのレッスンを受けることで生活のリズムを整える。週に一度のドッグダンス教室や水泳教室など多数の学びのほか、Zoomを使い朗読をレクチャーするなど充実した日々を過ごしている。さらに通信でダイエットインストラクターの勉強も始め、可能性を広げるために俳優・タレントを養成するテアトルアカデミーに応募。オーディションに合格し、今年4月からはモデルやナレーションの仕事ができるよう、発声やダンスなどのレッスンに励む予定という。

越智さんは「すべては周りの協力のおかげ。これからは受けたご恩を次世代の人たちに返していきたい」と話し「年齢は自分の背番号。いくつになっても、新しいことに挑戦することで、新しい出会いや学びの中から新たな境地を発見し成長し続けたい。同時に、次世代の方たちに何が残せるか、何を伝えることができるかを大切にしながら、百歳時代に向けて歩みを進めます」と微笑んだ。

〈越智須美子さん〉

昭和35年 神戸市生まれ 一般社団法人日本マナーOJTインストラクター協会公認講師 一般社団法人日本朗読検定協会朗読検定3級 一般社団法人全国ペット協会家庭動物管理士

〈ミセス日本グランプリ〉  ミセスを対象とした全日本イベントとして「社会と向き合い社会貢献活動に関心を持ち健康的で知性と美しさを兼ねそなえたミセス」を選出するコンテスト。

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