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須磨区

県高校新人ソフトボール大会・男子の部・滝川高等学校ソフトボール部が2年連続優勝!「全国高校ソフトボール選抜大会」出場決定

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昨年11月7日(土)、8日(日)に高砂向島公園(高砂市)で開催された「県高校新人ソフトボール大会」男子の部で、滝川高等学校(須磨区宝田町)ソフトボール部が2年連続の優勝に輝き、3月開催の「全国高校ソフトボール選抜大会」出場を決めた。

決勝戦は強豪明石高校戦。7回で決着がつかずタイブレークに突入。延長8回は2点を先取されたが追いつき、続く9回も1点を先取され最後は永川大晋くん(2年)のサヨナラヒットで劇的な勝利を飾った。

コロナ渦に伴い、練習も思うようにできない中、8月に新チームが稼働。明石高校とは9月の練習試合で20点差の大敗を喫し、屈辱を味わった。リベンジを誓い「打倒明石高校」を掲げて練習に打ち込み、弱点だった守備力向上のためノック練習に精を出した。また、試合後には必ず反省会をして話し合いを重ねることでチームワークも良くなり、少しずつ手応えを掴んで自信へと変わっていった。

主将の佐田顕汰くん(2年)は「努力してきたことが結果に表れた。奇跡みたい」と頂点に立った喜びを噛み締めた。エースの深田晋之輔くん(2年)はケガで大会直前まで投げることができなかった。連投で体力を消耗していたが「仲間が守ってくれるので最後は打たせて取るピッチングで乗り切った」とチームへの信頼感をにじませ「優勝して疲れが吹っ飛んだ」と笑顔を見せた。深田くんは4番としても延長8回の同点タイムリーを放つなど投打に活躍。同大会優秀選手に佐田くんと深田くんが選出された。

現在、部員は16人(2年10人、1年6人)。今チームのスローガンは「自分たちで楽しもう!」。そのためには選手主導で、何時も自分たちで考えることに重点を置く。創部45年の伝統ある同部を率いて37年目の亀田敦宣監督は「選手たちが何を考えているのか言動や挙動から探り、気付けるようにしたい」と常に選手に寄り添い、厳しくも温かく見守る。「7、8月は勝利すると実力を過信するので負けた方がいい」と話す亀田監督。大会前の大敗があったからこそ真摯にソフトボールに向き合い成長できたと振り返る。試合でエラーをしたら全員でマウンドに集まり気合を入れ直すという。常に集中力を切らさずに試合に臨むことで大一番の決勝戦でも「ピンチになっても緊張しないで平常心だった」と話す佐田くんは率先して声を出しチームを盛り上げ引っ張ってきた。

現在は全国大会に向け、日々の練習に励む。「まずは1勝。そしてベスト4を目指したい」と勢いに乗るチームは次なる歓喜に向け一丸となって挑む。

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