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垂水のいいね!旬のおいしいもの編 ゆず

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〜スッキリ爽やかな香り〜ゆず

花言葉は「健康美」。その言葉の通り、ビタミンCの含有量はレモンの約2倍で、柑橘系ではトップクラス。

 

ゆずは、奈良時代から栽培され、当時は薬用した記録が残っている。昔から「ゆずに捨てるところなし」と言われるように、果皮や果汁は食材として、種は焼酎に漬け込むと保水力のある化粧水ができ、活用の幅が広い。果皮は果汁より栄養成分の含有量が多く、ビタミンCは100gあたり、果汁の40㎎に対し、果皮は150㎎と3倍以上。他にもビタミンA、カロチンといった成分や、疲労回復に効果があるクエン酸も多く含有する。ゆずの産地と言えば、主に高知県や徳島県、愛媛県があげられるが、ゆずは柑橘類の中ではもっとも耐寒性が強いため、岩手県や秋田県でも生産されている。

今回は「安富ゆず工房」(姫路市安富町)で、今が収穫の最盛期を迎える黄ゆずについてお話を伺った。地元の女性たちが作り出した数々のゆず製品が並ぶ「安富ゆず工房」。11月に入ると、工房の製造室はゆずのスッキリとした爽やかな香りに包まれる。旬の黄ゆずが組合生産者から運び込まれてくるのだ。果汁は、香りを重視して苦味を少なくするため、やさしく絞り(搾汁率平均15%以下)、鮮度が落ちないよう冷凍保存。製品加工される。醤油やポン酢、マーマレード、つくだ煮など、豊富な品ぞろえ。中でも「ゆず大福とゆずソフトクリームは、ここ直売所でしか買えない人気商品です」とのこと。ゆずにはリモネンという香りの成分があり、ゆず風呂にすると、リラックス、血行促進などの効果が得られる。これからの季節、フルに活用したい食材だ。

〈取材協力〉
農事組合法人  安富ゆず組合「安富ゆず工房」
姫路市安富町320-1
TEL.0790・66・2801
http:// yuzu-yasutomi.com

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