LOVE・VOTE・KOBE~若者と市会議員との交流会~
11月23日(月・祝)、神戸市勤労会館(中央区雲井通)で「LOVE・VOTE・KOBE~若者と市会議員との交流会~」が開催された。市内在住・在勤の10~20代の高校生や大学生、専門学校生、社会人26人と各派代表の市会議員6人が参加し、若者が政治に関心を高めるためのアイデアなどについて活発な意見が飛び交った。 (主催/神戸市明るい選挙推進協議会)
神戸市では20代の若年層の投票率がいずれの選挙でも平均投票率の半分程度と、若い有権者の投票率向上のための取り組みが重要課題となっている。そこで、市民にとって最も身近な代表者である市会議員と若者との交流を図ることで、若い有権者に社会や政治に関心を高めてもらおうと初めて開催された。
参加者は6グループに分かれ、1グループに 1人の議員が席につき、同協議会委員の清水勲夫さんの進行の下、与えられたテーマに沿って話し合いを進めた。参加者はまず、家族や趣味、夢など6項目に基づいてグループ内で自己紹介を行った後、「コロナ禍で得た経験や考えたこと」について話した。「アメリカへ留学するため休学したが、コロナで行けなくなり、その分、神戸の魅力を知ることができた。東京やアメリカへ行かなくてもリモートで繋がれることがわかった」という意見があった。その後、「神戸がもっとこうなってほしい。気になっていることなど」というテーマには「これぞ神戸というものが少ないので大阪や京都に向かうのでは」や、「明石市に移り住む人が多いのは明石市が何をしているのか、市長が何を考えているか分かりやすいから」などの厳しい意見もあった。
「議員さんに聞きたい、伝えたいこと」と「若者たちが政治や選挙、投票に関心をもっと向けるためのアイデアや提案」では、若者たちが選挙に行かないのは「学校教育に原因がある」「どういう恩恵を受けているか不透明」 「 何が政治に繋がっているか分かりにくい」などの意見があった。若者が政治への関心を高めるためには「SNSを活用して若者に発信していく」 「 ショッピングモールで投票ができるようにする」 「投票する度にポイント還元」などの意見が発表された。最後に個人の感想として「これまで議員と話す機会がなかったので、貴重な機会だった」や「政治についてもっと勉強しなくては」「自分たちとは遠い存在だったが、神戸をもっと良くしたいという同じ思いだったことが分かり、政治に関心をもっていきたい」などが述べられ、2時間を超える交流会は終了した。
市立科学技術高校2年の山岡恭輔くんは「今日の話を友だちにして、どう思うか聞いてみたい。有権者になったら政治に参加します」と話した。大学生を中心に、若い世代の政治参加を身近なものにすることを目指して活動している「NO YOUTH NO JAPAN」メンバーの神戸大学大学院生の永本聡さん(24歳)は、「若者が選挙に来ても来なくてもいいという議員の意見に対して、もう少し意見を交わしてみたかった」と話していた。 主催の神戸市明るい選挙推進協議会の速水順一郎会長は「これから神戸市は高齢化と少子化をどう解消するかが問題となってくるが、とくに高齢者が参加しやすい社会をつくっていくためのヒントを若者たちからもらえたら」と話した。