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R3.1/10より 西区学園東町コミュニティバス試験運行開始

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西区学園東町地域内を運行するコミュニティバス「にじ色バス」の試験運行を来年1月10日(日)から3月31日(水)まで実施する。

学園東町地域では、地域内を路線バスが運行しておらず、買い物や通院など日常生活を送る中で不便さを感じている住民が多いという。今後、高齢化が進むことで免許返納後の問題など日常生活の移動に課題を抱える住民が増えることが予想され、地域の交通課題を解決するためコミュニティバスの導入を目指している。

「学園東町まちバスを走らせる会」委員長の玉井正俊さんは地域住民から「2020年にコミュニティバスが走っている将来像を10年前に描いていた」という話を聞き、学園都市駅周辺に多くの人が集い街に活気があふれ、住み慣れた地域で暮らしやすいまちづくりを目指すにはコミュニティバスの必要性を痛感した。約9カ月間の準備期間を経て2018年9月に「学園東町まちバスを走らせる会」を設立。神戸市ではこれまで田園地域での取り組みはあったがニュータウン地域では初の事例だという。当初は6人だったメンバーも地域の各自治体や小・中学校など約30団体も賛同し、神戸市の支援を受けながら地域全体で活動している。

まずは地域住民の移動状況や課題など現状を把握するため、学園東町自治会加入の全世帯を対象にアンケート調査を実施。バスの利用意向は状況次第も含めると約70%が利用したいと答え、学園都市駅から遠い街区では85%を超えた。利用したい住民の居住地と行きたい場所・施設を加味して運行ルートを検討。また、バスを利用したい時間帯が10~20歳代では早朝と夜、60歳代以上では午前と昼、と年代によって異なることが判明。「すべての住民が対象なのでアンケートに忠実に実現したい」と話す玉井さんは早朝から夜までの運行ダイヤとし、朝夜便は通勤・通学の利用が多いことからルートを2つに分け交互運行にすることで乗車時間を短縮。バスの愛称は地域の東町小学校6年の児童から募集。同校校歌の歌詞「虹」から取って「にじ色バス」に決まった。

学園都市駅に乗り入れているバス事業者3社に既存路線バスの運行ルートの延伸を打診したが賛同を得られず、コミュニティバスとして試験運行への協力要請に神姫バスから承諾を得た。コミュニティバスは路線単独で採算を確保しないと運営が成り立たず、神戸市の支援制度における目標達成に向けて玉井さんは「にじ色バスの本格運行を実現するため『乗って支える協力』をお願いします」と呼び掛けた。

試験運行期間/1月10日(日)~3月31日(水)まで毎日運行
運賃/大人210円、小児110円(敬老パス・福祉パス・交通系ICカード利用可)
ルート/市営地下鉄学園都市駅⇄学園東町1~8丁目を巡回
運行ルート・運行ダイヤはQRコードで確認
問い合わせ先/学園東町まちバスを走らせる会事務局
Eメール:gakuen.nijiirobus@gmail.com

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