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「秋の感謝祭」兵庫楽農生活センター(西区神出町)

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11月8日(日)、「秋の感謝祭」が兵庫楽農生活センター(西区神出町)で開催され、さわやかな秋晴れのもと家族連れなど大勢の来園客でにぎわった。 (主催/公益社団法人兵庫みどり公社 兵庫楽農生活センター)

兵庫楽農生活センターでは「楽農生活(農業)」の魅力を再発見してほしいと、毎年この時期に「秋の感謝祭」を開催している。今年はコロナ禍にありステージイベントを取りやめ、メイン会場での食事を控えるなど、規模を縮小して開催に至った。

農業就農コース研修生の皆さん

同センターでは、農業に関心があり知識・技術を身につけたい人などを対象に「楽農学校」を開講している。会場には「楽農学校就農コース」研修生による小松菜やほうれん草など採れたて秋野菜の販売や、同園内のきのこ館で栽培されたしいたけ・国産小麦パン・ひまわり油・なつかしのポン菓子などの販売テントが立ち並んだ。

農産物直売所の「きらめき神出」では先着50人にハズレなしで野菜などが当たるくじ引きが行われ、午前10時のオープンと同時に野菜を買い求める多くの人たちでにぎわった。とりわけ新米などの賞品がもらえる先着100人限定のスタンプラリーは大人気で、午前11時の用紙配布に合わせて長蛇の列ができた。用紙を受け取った参加者は広い園内でスタンプが設置された6カ所のポイントを地図を見ながら巡っていた。

かまど炊飯の様子

福田さん親子

体験イベントは、かまど炊飯・石窯で焼くピザづくり・広大な農地でサツマイモ収穫・木工クラフト教室・花の寄せ植え教室など盛りだくさん。かまど炊飯体験では事前予約した小学生以下の子どもとその保護者10組が参加。食育活動を行っている「かまど隊」の梅田堅太さん、中島明日香さん指揮の下、子どもたちは新米の「ヒノヒカリ」3升を順番に計り、洗い、軍手をはめナタを使って薪割りを行った。薪に火がつき約30分後に真っ白なご飯が炊けると子どもたちから歓声が起こった。参加者は持参したおかずと一緒に炊きたての白米をおいしそうに頬張っていた。西区井吹台西町から親子4人で参加した福田さんは「かまど炊飯は初めての体験で子どもも楽しそうでした」と母親の麻美子さん。娘の莉子さん(5歳)は「おいしい」と微笑んだ。親子5人で力を合わせ、大きな袋いっぱいサツマイモを収穫した西区伊川谷の松本瑞希さんは「貴重な体験でした」と笑顔。

木原和道くん

岸本龍青くん、昊青くん

木工クラフト教室

その他「農業やエコを知ってみよう!」と開催された楽農学校見学会や、バイオディーゼル燃料(BDF)製造施設見学会もあった。農機具展示庫前には「農業に親しもう!」とカラフルなトラクターやコンバインなど4台の農機具が並べられ、子どもたちは自由に試乗しハンドルを握ったり、写真におさまった。

同センター楽農交流課の大島道斗さんは「秋の感謝祭は最大のイベントであり、すべて手作り。予想以上のにぎわいで、大きな事故もなく無事開催できてよかった」と安堵の表情を見せていた。

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