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あすてっぷKOBE「世界のことばに出会ってみよう!」

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11月15日(日)あすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター)(中央区橘通)で、親子で一緒に聴ける講座「世界のことばに出会ってみよう!」が、(一財)言語交流研究所ヒッポファミリークラブ主催で開催された。

岩井さん親子

本来、人間だれもが「どんなことばでも」「いくつでも」話せるようになるチカラを持っており、インドやルクセンブルグなど「多言語の環境」のなかで育った赤ちゃんは、いつの間にか母語としていくつものことばを習得していく。ヒッポファミリークラブでは、それと同じプロセスでいくつものことばを自然に身につける「多言語の環境づくり」を、家族やたくさんの仲間たちと一緒に進めている。

中西佳子さん

嶋村さん夫婦

森田さん家族

同講座では、多言語を習得する活動で気づいた大切なことや楽しさを伝えようと、15組の発表者がそれぞれ工夫を凝らしてパフォーマンスに挑戦した。制限時間は5分間。最初にロシア語で「おおきなかぶ」のペープサート(紙人形劇)を親子で披露。ロシア語の音を知らなくても、絵本の読み聞かせのように楽しめた。ホストファミリーの経験を英語やスペイン語、日本語を織り交ぜて「アレックスがやって来た!」で話したのは中西佳子さん(加古川市)。去年8月から7カ月間メキシコからの高校留学生をホームステイで受け入れた。「大変なこともあったけど仲間もいたので一人で抱え込まずにできた。みなさんもぜひ受け入れをしてみてください」と呼びかけた。「プロムの思い出」という寸劇をした夫婦は、アメリカに留学した高校生の物語を男女入れ替えて演じ、女子高生に扮した夫の演技が会場の笑いを誘った。

清水栄里子さん

佐竹順子さん

「4カ国交流記 日本のことをもっと知ろう!」を話したのは、清水栄里子さん(西区)。自身が外国へ訪問した際、それぞれの国で日本のことを聞かれるたびに自国のことでも知らないことが多いと気づいた。特に日本と近隣諸国(韓国や台湾など)の近現代史を、帰国後、本などを通して学んだという。

佐竹順子さん(中央区)は、今まで出会った外国の人にその国の教育についてインタビューし、諸外国の教育事情に言及したテーマを話した。佐竹さんは「好奇心を持って自分で考え、答えを見つけていく。そのプロセスを楽しむ」という北欧の教育方針に感銘を受けた。特にデンマークについては「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える教育。平等性、効率性、生産性を重視する社会が豊かさの秘訣なのでは?」と話した。

参加者は「いろんな国の言葉に触れたり、視野や興味の幅が広がる内容で、勉強になりました」と感想を話した。

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