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垂水区

垂水のいいね!人物編 うつわと道具や ころは 陶芸家 三木 あゆみさん

2020年11月25日号掲載

日々の生活を豊かにする、うつわや道具を届けたい

うつわと道具や ころは
陶芸家 三木 あゆみさん

《陶芸の魅力に惹かれて》

垂水駅から商大筋を斜め左へ、坂道を少し上ったところにある「うつわと道具や ころは」。店主の三木あゆみさんは、陶芸家として神戸を拠点に活躍する。子どものころから描画や製作が好きだったという三木さん。芸術大学を卒業後、メーカーのデザイン職として勤務したのだが、「デスクワークの図面上のデザインより、自分の手で作り出したい」という思いがだんだん強くなったそうだ。以前から興味のあった陶芸を本格的に学びたいと、一念発起して陶芸の本場、愛知県へ。瀬戸市の窯業技術専門校、多治見市の陶磁器意匠研究所で学び、陶芸家として活動を始めた。三木さんの作品は、土の持つ温かみや色味を活かした、やさしい手触りが特徴。「黒土」シリーズは、瀬戸の黒土を使い白い釉薬をかけて焼き上げ、そのコントラストが美しい。「どうぶつ」シリーズは、鳥や馬などアイコン的な動物と古代土器を彷彿とさせる文様が、味わいのある仕上がりになっている。ていねいに施された彫刻や文様がうつわに馴染み、シンプルながらほっこりとした気持ちになる。カップや大小の皿、碗、花瓶など、どれも日常の食卓に使いやすいサイズとラインナップだ。

〈上〉美しい佇まいの「黒土」シリーズ
〈下〉ほっこり味わい深い「どうぶつ」シリーズ

《全国の作家の作品も》

海が近く活気がありつつも、のんびりした垂水の雰囲気が気に入り、2015年にご主人とともに「カレーとうつわ ころは」をオープン。昨年6月にリニューアルして、2階が「うつわと道具や」となった。自身の作陶の他、陶芸、木工、ガラスなど全国の作家の作品も取り扱うように。普段使いしたい身近なうつわをセレクトしている。作品を紹介する展示会なども定期的に開催。「活動を続けていくうちに知り合った全国の作家さんたちの作品です。ひとつひとつ味わいがある手作りの良さを知ってもらいたい」「うつわだけでなく、普段の生活に使えるキッチン雑貨などいろいろな道具も増やしていきたい」と語る三木さん。毎日がちょっと豊かになる、いつもの暮らしに溶け込むうつわや道具に出会える。お気に入りを探しに訪ねてほしい。

〈上〉店内にはさまざまな作家のうつわが並ぶ
〈下〉カトラリーやたわしなどの道具も

うつわと道具や
垂水区仲田1-1-6 2F
TEL:708-8770
https://koroha.shop-pro.jp


□加古川で開催された個展
https://pookee21.tumblr.com
□インスタグラムも要チェック!
koroha.ceramics

 

 

 

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