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まなぼ!つくろ!わりばしでつくる夢の家

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11月1日(日)、すまいるネットセミナールーム(長田区二葉町・アスタくにづか5番館)で「まなぼ!つくろ!わりばしでつくる夢の家」が開催され、小学生14人とその保護者が参加し、プロの建築士に相談しながら、世界に一つの「夢の家づくり」にチャレンジした。 (主催/神戸市すまいとまちの安心支援センター「すまいるネット」)

今年、開設20周年を迎えたすまいるネットでは「神戸市すまいの総合窓口」として他の機関と連携しながら、すまいに関する相談や情報提供、すまい・まちづくりに関するさまざまなテーマでセミナーを開催している。子どもたちにもすまいに関心をもってもらおうと、すまいの基礎知識などが学べる子ども向けセミナーを積極的に開催。わりばしと輪ゴムで作る「夢の家づくり」も恒例のイベントで、兵庫県建築士会神戸支部青年委員会の建築士たちが、頭の中の夢を目に見える形にすることでものづくりの楽しさを知ってほしいと毎年企画している。

まず、一級建築士の寺田みさとさんより事前学習として、木の家の歴史から振り返り、日本の大昔の家や農村の家、海の上の家やきのこの家など世界や日本のユニークな家、木でできた建物やホテルの紹介があった。毎日過ごす家がどうなっているか壁や屋根の中身についても学んだ。続いて、輪ゴムの結び方やわりばしの組み方の説明を受け、子どもたちは自分の家や部屋が「こんなだったら楽しいだろうな」と思う「夢の家」の設計図を画用紙に描いた。設計図をもとに、4人の建築士にアドバイスを受けながら、親子は作りたい家の形に合わせてわりばしを切ったり、組み合わせたりしながら、真剣な表情で取り組んだ。枠組みを完成させた後、カラフルな布などで装飾し1時間半かけて「夢の家」を完成させた。

子どもたちはそれぞれの作品を手にして写真撮影をした後、大きな白い紙に海や道路、森などが描かれたすまいるネットの街に作品を置いた。ジェットコースターのある家やリスと暮らす家、パッチワークの屋根の家など、自由に発想した14の「夢の家」が並ぶ街が出来上がり、子どもたちは楽しそうに取り囲んでいた。その街を眺めながら、寺田さんが「 ドームの形のステキなお家ができましたね」と評価すると、作品を作った馬場雄基くん(会下山小6年)は「屋根がお気に入りです」とうれしそうに答えていた。最後に「『夢の家』建築士認定証」が手渡された。子どもたちからは「屋根や骨組みを押さえるところが難しかった」や「楽しかった!」などの感想があった。次女の理佐子さん(小4)と長男の敬一くん(小1)と参加した西とし子さん(須磨区友が丘)は「子どもたちは輪ゴムを使うことが日常ないのでいい体験でした。一緒に取り組めて楽しかったです」と話していた。

寺田みさとさんは「毎年携わっていますが、同じ形はひとつもなく、どんな作品ができるか毎回楽しみ」と笑顔で話した。神戸支部長の戎孝之さんは「ものづくりの原点。楽しさを知り、建築に興味をもってもらえたら」と微笑ましそうに目を細めていた。

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