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神戸野田高等学校「美術部作品展2020」

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神戸野田高等学校(長田区海運町)「美術部作品展2020」が10月1日~31日の期間、新長田・アスタくにづか5番館(長田区二葉町)にて開催された。

協力/神戸市、
   くにづかリボーンプロジェクト

美術部のみなさん

新長田・くにづかリボーンプロジェクトとは「大正筋商店街」「アスタくにづか1番館~6番館」を対象に、働く人や地域の人たちとともに「この街のみんなで、この街の将来を考えよう」というプロジェクト。その一環として〝アートの力でまちを演出企画〟と題し、街を盛り上げようと始まった。

商店街から徒歩約15分のところに位置する神戸野田高等学校美術部は神戸市より「新長田活性化のために若者の力を貸して欲しい」と依頼を受け、作品展を開催となった。昨年6月新長田合同庁舎が完成した際には庁舎内の県立生活創造センターのシャッター巨大壁画制作にも参加。アーティスト中島麦さんの指導のもと取り組み、筆を使わない現代アートを完成させている。今回の美術展の依頼があったのは7月末。入部して間もない1年生とともに、約2カ月で作品を完成させた。作品展が公開されると商店街を利用する人や近隣の小学校、長田中学校からも多くの人が訪れた。

合同庁舎の巨大壁画の試作品

ボトルキャップアート

作品は油絵・デッサン・水彩画・デザイン・立体・共同制作・合同庁舎の巨大壁画の試作品・展覧会受賞作品など約60点。会場では、生徒手作りの鉄人28号の看板や青と白と緑のボトルキャップで神戸港の景色を立体化したアート作品「WELCOME TOKOBE2020」が出迎える。この作品は兵庫県私学連合美術展で優秀賞に輝いた。来場者のアンケートには「ボトルキャップアートが出迎えてくれて楽しい気分になった」 「さまざまなアート作品があって素晴らしい」など沢山の感想が寄せられた。

川辺正徳くん(自身の作品と)

上島ゆきのさんの作品

顧問の大向教諭(自身の作品と)

西田菜々さんの作品

田中未夏さんの作品

デジタルで絵を描く川辺正徳くん(2年)は、幻想的で暗くなりすぎないように心掛けたと話す。田中未夏さん(2年)は細かい模様を色鉛筆で色付け、2カ月かけて完成させた。森カリナさん(2年)は油絵で「深海都市」を光と海底の濃いブルーで表現した。「会場の設営、看板の制作を頑張った」と話すのは村上彩翔くん(1年)。西田菜々さん(1年)は大好きなBTSのメンバーの顔を自分のアレンジでアート作品に仕上げた。上島ゆきのさん(1年)は竹取物語の切り絵を仕上げ、次は砂絵に挑戦しようと思っていると話した。

「商店街の活性化に役立ち貢献できるよう、また地域への恩返しの気持ちで取り組んでいます」と話すのは顧問の大向勇教諭。同作品展では〝新長田のまちを若者アートの力で演出!〟というテーマで、絵画やデザイン、立体など生徒たちは自由にやりたいものに挑戦しているという。普段とは違い地域の人に見てらえることは貴重な機会。大向さんは「今後もさまざまな場所で本校美術部の創作活動や展覧会開催などで地域社会に貢献していきたい」と語った。

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