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「元気に百年いきいきセミナー」“その症状、本当は病気かも?知っておこう隠れた心臓の病気”

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10月23日(金)神戸市立婦人会館(中央区橘通)で、“その症状、本当は病気かも?知っておこう隠れた心臓の病気”と題して「元気に百年いきいきセミナー」が開催され、22人が参加した。 講師/水口幸生医師(神戸百年記念病院 循環器内科)

内科医 水口幸生さん

同会館はJR神戸駅前、湊川神社のすぐ西隣に位置し、婦人の文化と教養を高める拠点として昭和32年に設置された。今では男女や世代を問わず参加できる地域交流の場として、年間に約800ものイベントや講座を開催している。西区文化センターや須磨区文化センターでも馴染みのある「あじさい講座」は、同会館が市内各区で開催しているもの。今回は神戸百年記念病院の内科医、水口幸生さんが健康で元気に100歳をめざそう!とのテーマで「病気の予防」について話した。

高血圧症や糖尿病、脂質異常症は心臓病の危険因子と考えられる。なかでも高血圧症は脳梗塞や心筋梗塞、腎不全などの動脈硬化がらみの病気を引き起こす原因にもなる。そうならないためにも治療ではなく予防という考え方から、高血圧症の薬について「原則的に血圧が下がったから飲むのをやめる、というものではない。また薬以外でも減塩や食事、運動など、生活習慣を良くすることで改善も期待されます」と水口さんは、日頃の生活で心がけることを話した。

講座で使用する資料は水口さん自身が作成。漫画キャラクターを用いて「忍者ハットリくん」に仕える忍犬・獅子丸の好物であるちくわの話をきっかけに、おでんの練り物の塩分が意外に高いことや、冠動脈のカテーテル治療の動画を見ながらの説明など、親しみやすく分かりやすい内容に、来場者は聞き入っていた。「なにか質問は」の呼びかけには、気になる症状を医師に直接聞ける機会とあって次つぎに手が挙がり「不整脈が時々でるのですが気にしなくていいですか」「心臓病は遺伝しますか」などの質問があがり、1人ずつ丁寧な説明があった。

同病院の医師が交代で講師を務める「元気に百年いきいきセミナー」は人気講座で、前回の下肢静脈瘤のセミナーでは、エコー機器を持ち込み、会場で参加者のエコー診断をするなど好評だったそう。リピーターも多く、岡田美津子さん(中央区・85歳)は「分かりやすく話してくれるので、スケジュールが合えば参加しています。来月の耳鼻科の話も予約して帰ります」と元気に話した。ほかにもさまざまな講座が予定されている。詳しくはHPを参照。

〈次回の予定〉 日時/11月27日(金)「鼻づまりで悩んでいませんか?知っておきたい鼻の病気と治療」 講師/耳鼻咽喉科医師・岡直人さん 受講料/300円 神戸市立婦人会館HP  https://kobe-fujin.jimdo.com/

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