編集記事

須磨区

「健康体操」(すま居る名谷)

記事 「健康体操」(すま居る名谷)のアイキャッチ画像

今年9月より須磨区菅の台の「コープ名谷」店内にある多目的広場「すま居る名谷」にて、いきいきクラブ(UR住民ボランティアグループ)が地域の人々が参加できる「健康体操」を始めた。

「健康体操」は11時~昼12時、定員12人、参加費無料で行っている(不定期開催・コープ内掲示板で開催予定を掲示)。感染予防のため、参加者は名簿に氏名・連絡先・入室時の体調の具合や体温を記入。マスク着用で隣の人との距離を保ちながら体操に参加している。

地域の集い場の後方支援を担っている神戸市見守り推進員福井和子さん(あんしんすこやかルームひだまり)は、以前から同施設で健康ヨガ体操の立ち上げ後方支援していたが、感染症対策のため、施設の定員が12人に減少。参加者減のため講師料の支払いさえ困難に。そんな時、神戸市介護保険課から、「元気!いきいき!!体操」のDⅤDの配布があった。「今までのようにみんなが体操で体を動かす機会を続けていけるよう、DⅤDの利用を提案しました」と福井さん。

「元気!いきいき!!体操」は指と頭の体操、口腔体操、ストレッチ、筋力トレーニング、デュアルタスクトレーニングを収録。最後に神戸市教育委員会のあいさつソング「ほら、つながった♪」にのせて行う音楽体操などがあり、約1時間ゆっくりと体全体を動かせるプログラム。実際に講師がいなくても画面を見ながら参加できる。

いきいきクラブ代表山下和子さん(菅の台)は「この体操はシニアでも無理なく出来るのでありがたいです。みなさん自分のペースで、ちょっとしんどい時は休みながら体操しています」と話した。毎回参加している前田豊子さん(菅の台)は92歳の最年長。「ヨガの時から参加しています。体操が元気のもとかな。みなさんとも会えるし、気軽に参加できるので楽しみです」とはつらつと。

福井さんは長年地域の集い場支援に関わっているが、今年2月から地域の行事・ふれあい喫茶・食事会・体操などいろいろな催しが中止になった。そのうえ感染症を心配するあまり過度に外出を控え外に出る機会が減少し「以前より歩くのが辛くなった」と言う声もちらほら。「ようやく感染症対策をしっかりして行事を再開していけるようになりました。安心安全に行えるよう参加者も一緒に考えて実施していってほしい」と福井さん。「各自が意識を持って感染症対策を行い、筋力を落とさないよう、適度な運動を心がけてほしいです」と地域の人々に参加を呼びかけている。

〈デュアルタスクトレーニング〉

一度に2つ以上のことを同時に行う(デュアルタスク)「ながら動作」を用いた運動で、認知症を予防するトレーニング。

カテゴリー