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神戸市高齢者美術作品展

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9月29日(火)から10月3日(土)の5日間、神戸市勤労会館大ホールで第55回「神戸市高齢者美術作品展」が開催された。洋画、日本画、書、写真、陶芸の5部門203点にのぼる力作が展示され、多くの来場客でにぎわった。
(主催/神戸市・神戸市老人クラブ連合会・こうべ市民福祉振興協会・神戸いきいき勤労財団 後援/神戸市社会福祉協議会・神戸市老人福祉施設連盟・神戸市民文化振興財団)

主催のKOBEシニアクラブ(一般社団法人神戸市老人クラブ連合会)は、昭和41年より、高齢者の趣味や生きがいを高めるために創作した作品の発表の場として、満60歳以上の神戸市民を対象に毎年美術展を開催している。出品された作品は部門ごとに「金賞、銀賞、銅賞、努力賞」が専門家により選ばれ、さらに来場者が5部門の中で、一番心に残った作品を1点選び投票。上位3位の投票結果に対して、「うるおい賞・いきがい賞・ふれあい賞」が与えられる。

会場には洋画98点、日本画31点、書21点、写真43点、陶芸10点の合計203点が部門ごとに展示され、来場客は作品の一つひとつを丁寧に鑑賞し、真剣な面持ちで一票を投じていた。ご主人と熱心に鑑賞していた須磨区千歳町の土井明美さんは「見応えのある作品ばかりでした。80歳代の作品が多く93歳の方の作品もあり、勇気をもらえました」と笑顔で話していた。

日本画「八朔」を出品した西区樫野台の野口通子さん(77歳)は「色紙大の作品でも出展できることが魅力。今回努力賞をいただき、やる気が出ました。あと10年は頑張りたい」と笑顔。定年退職後に本格的に写真を始め、写真研究会の仲間と楽しんでいる桃山台クラブ相談役の佐古安弘さん(83歳)は「写真は長生きの源。構図やどんな写真を撮るか考えているとボケないね」と話した。

主催のKOBEシニアクラブ事務局次長の伊藤雄祐さんは「出展を楽しみに頑張っている人も多く、作品のレベルは年々上がっている。生きがいや目標の場として、来年も応募してほしい」と呼びかけた。


作品「海辺の見まもり」と作者の佐古安弘さん

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