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西神中学校「パンジー大作戦~西神から感謝の風を~」

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神戸市立西神中学校(西区竹の台)では生徒会執行部11人が中心となり、全校生徒で花を育てる「パンジー大作戦~西神から感謝の風を~」に取り組んでいる。育てたパンジーは文化発表会やプレンティ広場で販売し、7月九州豪雨で被害を受けた学校へ寄付するという。

同校では生徒会執行部と評議委員など各クラスの委員を対象に、仲間づくりのためのリーダー育成研修を毎年8月に行っている。今年は7月に起きた九州豪雨の被災地に対して何か支援はできないかと生徒会執行部が提案。感謝の心を込めて花を育て、その売上の全額を寄付しようと「 パンジー大作戦~西神から感謝の風を~ 」を企画し、リーダー育成研修でパンジーの種を植えることを決めた。趣旨に賛同した「美竹っ子応援団」(PTAのない同校に対して8年前に発足した地域住民による学校応援団)が種子8千粒を提供した。

8月19日(水)のリーダー育成研修では、パンジー大作戦第1弾として、保護者8人と美竹っ子応援団5人が参加し、生徒116人とともにローズ、バイオレット、ホワイト、イエローの4色の種を1粒ずつポットに植えた。パンジーの発芽温度20度~25度に対して、外気温は連日35度を超える猛暑。そのため、パンジーを植えたポットを空いている教室に運び、25度に設定したクーラーの中で栽培した。約2週間後、待望の芽を出した。発芽後は中庭に移し、害虫対策や追肥、水分の調整を行い、植え付けの8割が成育。9月28日(月)パンジー大作戦の第2弾として、3年生全員と保護者9人、応援団6人も参加し、大きいポットへ苗の植替えを行った。その後、日番生徒で水やりを行い、台風前には部活生徒がトレーを移動させるなど、多くの生徒が発育を温かく見守り大切に育てた。これまでの活動に対して、風紀委員長の澤田優衣さん(3年)は「一人ではできない活動 」、図書委員長の 野里音さん(3年)は「地域のありがたさを感じた」、生徒会副会長の山品佳太くん(3年)は「種から育てて楽しかった。やってよかった」と感想を話した。

大切に育てたパンジーは生徒たちのメッセージを付け、10月17日(土)に同校の文化発表会でチャリティー販売を行なった。生徒会長の畠山侑真さん(3年)は「パンジーの花言葉は他の人のことを思う。西神中としてだけでなく、西神ニュータウン全体で九州の被災地へ思いを届けたい」と笑顔を見せた。   芝雅博校長は「種蒔きから花を育てる経験を通して、思いやりのある温かい人間に成長してもらいたい。卒業式にはこのパンジーで花道を飾り、その種(思い)を次の世代へ受け継ぎ、さらに地域全体をもパンジーと子どもたちの笑顔で彩ることができたら」と語った。

今後のチャリティー販売予定
◎10月31日(土)10:00~12:00  場所/プレンティ広場
◎11月7日(土)10:00~12:00  場所/プレンティ・アトリウムコート

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