株式会社しらかわ工芸社 子ども用マスク1万2千枚を贈呈
株式会社しらかわ工芸社(須磨区白川台)は須磨区や西区などの小学校や保育園、幼稚園、児童館など16カ所に子ども用マスク1万2千枚を贈呈した。(写真は中根喜一郎会長とスタッフの桃井美結さん)
同社は神戸市・明石市・三木市を中心に活躍する外壁塗装専門店。本業とはかけ離れたマスク贈呈の経緯は3代目中根義将社長が、商社に勤務している大学時代のアメフト部先輩より「子ども用のマスクはいらないか」と話を持ち掛けられたことに始まる。中根さんはコロナ禍で子ども用マスクが極めて不足し、大人用のマスクのひもを調整し代用している子どもまでいることを聞きつけ、購入を決定。父親でもある会長の中根喜一郎さんは市教育委員会への寄付も考えたというが、義将さんの「親父頼む!」の一言に動かされ「せっかくならばご縁のある小学校や幼稚園などへ自ら足を運んで贈呈に行こう」と決め、実行に移した。 贈呈先は小学校では若草小・東落合小・白川小・多聞台小・神陵台小・東須磨小・板宿小。また松尾小児童館・すみれ保育園・白川台幼稚園・・妙法寺幼稚園・愛徳幼稚園・いぶき幼稚園・桑ノ木幼稚園・さくらんぼ幼稚園・児童施設ミルキーの合計16カ所。贈呈には会長の喜一郎さんとスタッフの桃井美結さんが同行し6月からスタートした。その中には義将さんや喜一郎さんの子や孫の卒業校や通園・通学校に、実際の業務で屋根工事を担当した幼稚園もあり感謝を込めて贈呈した。
贈呈先の校長や園長などからは「マスクが不足し大変困っていました。ありがたい」「これからインフルエンザの季節がやってくるので助かります」と感謝された。喜一郎さんは「子どもたちから『ありがとう』とかわいい声で言ってもらえたことがとてもうれしかった」と話し「学校だよりや幼稚園のブログにマスクの話題を載せてもらった。白川台幼稚園では子どもたちから手作りの『ありがとう色紙』をいただき感激でした」と笑顔をみせた。
しらかわ工芸社ではこれまでも「お困りごとで地域貢献」を続けてきた。その一つである「ボランティア塗装」は、10年間にわたり道路の錆びたガードレールを塗装。最近では幼稚園や保育園の遊具、小学校の門扉、バス停の待合所、公園の休憩所などを塗装している。また、同社ではコロナ禍を鑑み、自然のハーブエッセンシャルオイルを使った安心安全な除菌・抗菌サービスを開始した。車や自宅、飲食店、病院などで役立っている。10月からはボランティアで小学校の保健室に除菌・抗菌を実施し、子どもが安心して保健室を利用できるようにしたいと考えている。喜一郎さんは「地域やご自宅など、困っていることがあればいつでもお気軽にご相談ください」と呼びかけた。