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須磨区

すまっこ寺子屋「墨絵ワークショップ」

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8月22日(日)すまっこ寺子屋主催の墨絵ワークショップがシーパル須磨(須磨区須磨通)5階和室で開催された。

すまっこ寺子屋は「すまコミュニティビジネス大学」の修了生たちが、地域の居場所のネットワークづくりをしているボランティアグループ。寺子屋と名付けたのは「大人も子どもたちも、イベントを通じて生まれるつながり、出会いを通じて学ぶこと」を目指したからだという。代表の米田悦子さん(須磨区)は「コロナ禍の中、ようやく再開です。密を避け感染をしない、させないを合言葉に準備を進めてきました。今回もソーシャルディスタンスを厳守し、参加人数も制限しての開催になりましたが、小学生からシニア世代までさまざまな年代の方が寺子屋に集まってくれました」と話した。

受付では参加者全員に検温、アルコール消毒を行い、会場内の換気も徹底して行った。当日の講師は神戸在住の画家、イラストレーター、絵本作家、WAKKUN(わっくん)の愛称でおなじみの涌嶋克己さん。90㎝×90㎝の和紙に、「 心のおもむくまま、自由な素直な気持ちで描いてみよう! 」と声をかけ、参加者の目の前で一枚描いてみせたのを合図に、参加者たちは筆を取った。墨絵は初めてという参加者も多かったが、ためらうことなく筆を走らせていた。四ツ切の画用紙よりも大きい和紙を前に臆せず、紙面いっぱいに描いていた鈴木兄弟。兄の奏多くん(小4)は「夏の花!ひまわりと朝顔を書きました。大きく伸びて、自分も一緒に登ってる!」と元気いっぱいに話した。弟の和弥( わたる)ちゃん(年中)は 「大好きなドラえもんを描いたよ !」とにっこり。二人とも墨で絵を描くのは初めての体験。普段なじみのない大きさの和紙と墨の感触を楽しんだ様子だった。

友人同士で参加していた越智和子さん(垂水区)と石倉悦子さん(長田区)。石倉さんは涌嶋さんと同じ小学校の一学年違い。越智さんは「油絵を描くのですが、墨絵は初めて。墨の濃淡で表現するのも面白い」と話した。越智さんが竜を描くと石倉さんは隣で「タツノオトシゴ」を描き、お互いの「竜」を笑顔で見せ合っていた。

参加者が集まり、最後に描いた作品について説明。いち早く描き上げていた高岡寛明さん(伊丹市)は「いつもは羊毛でパンダをモチーフにした作品を作っているので、墨絵でもパンダの後ろ姿を描いてみました」とのコメントに周りから「動物園のタンタンだね!」と声が上がっていた。西区の50代女性は「感染症で行動が制限されるなど、今まで経験したことのない生活ですが、今日は墨絵を体験しに来て、同じようにしんどい毎日を送っているみなさんと墨絵を通して楽しい時間を過ごせました」と話した。

代表の米田さんは「次回は今日描いた墨絵を軸装タペストリーにするワークショップを企画しています。今後も新型コロナウィルス感染症対策しながら、居場所作りをしていきます。たくさんの小さな出会いを待っています」と呼びかけた。

※すまコミュニティビジネス大学
須磨区では2年前から地域福祉の担い手支援事業として、地域が抱えている課題をビジネス的な手法で解決するコミュニティビジネスの講座を開催している。
問い合わせ先/須磨区社会福祉協議会 メールアドレス apply@suma-sya kyo.or.jp
TEL(731)4341(内線310)

※すまっこ寺子屋
問い合わせ先/メールアドレス Sumakko.terakoya@gmail.com
FAX(734)5081

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