編集記事

その他の地域

「ぼうさいカフェ」 神戸市危機管理センター(中央区加納町)

記事 「ぼうさいカフェ」 神戸市危機管理センター(中央区加納町)のアイキャッチ画像

8月8日(土)神戸市危機管理センター(中央区加納町)で「ぼうさいカフェ」が開かれ、9組19人の親子が参加した。(主催/神戸市)

毎年夏休みに開催される「ぼうさいカフェ」は約8年前から続く体験型防災啓発プログラム。親子でクイズや工作に取り組みながら地震や津波、大雨などの自然災害から自らの命を守る力を養い、防災・減災意識の向上を目的とする。

防災体操

最初に災害に対処する動きを体操に組み込んだ「防災体操」を全員で行った。次はチーム対抗「防災ナゾトキゲーム~豪雨から身を守れ!」に挑戦。防災に関する問題が5問出され、クロスワードパズルや迷路のほか、文字カードを用いたり簡易スリッパを作って謎解きをしていくというかなりの難問。苦戦しながらもそれぞれ親子で協力して解いていた。最後に防災士の室﨑友輔さん(NPO法人兵庫県防災士会)から解説を交えて答え合わせ。「自己決定力」「避難スイッチ」などのキーワードが挙げられ「避難はタイミングが重要で事前に避難経路や避難場所の確認を。ひょうご防災ネットの登録や気象庁の危険度分布、神戸市河川モニタリングカメラなどのアプリも活用して」と呼び掛けた。

土井凛斗くん

ペットボトル雨量計作り

ダンボールスツールに座る紀万里凛さん

防災工作教室では「ペットボトル雨量計」と「段ボールスツール」を制作。500㎖と1・5ℓのペットボトルの上部を切り取りそれぞれに雨量1ミリ相当の長さが計算された目盛りを張り付け、時間雨量と連続雨量を計測できる雨量計2つを作った。自主避難の目安雨量も記載されている記録シートも配られ、夏休みの自由研究にするといった声が聞かれた。

謎解きゲームで3位に入り災害備えトランプをゲットした土井凛斗くん(南落合小3年)は「クイズは難しかったけど勉強になった」とにっこり。母親の麻由子さん(須磨区南落合)は「家族で避難場所は決めているが、いろんな災害を想定してハザードマップで再度確認したい」と話した。紀万里凛さん(湊小3年)は段ボールスツールに座り「すごく頑丈!家で使いたい」と声を弾ませた。神戸市危機管理室課長の末若雅之さんは「豪雨災害の頻度が増えているが、避難のタイミングが分からない、動けないという声を聞きます。防災に興味を持ち、家族で考えるきっかけにしてほしい」と話した。

カテゴリー