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垂水区

垂水のいいね!学校編 第36回垂水区善行青少年表彰

2020年8月19日号掲載

第36回垂水区善行青少年表彰

受賞した星陵台中学校吹奏楽部

第36回目となる昨年度(令和元年度)の「垂水区善行青少年表彰」では、部活動などでの活躍が目覚ましかった4団体が受賞した(今回は個人の部の表彰はなし)。毎年3月に式典が開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染症予防のため残念ながら中止となった。今号では、今年受賞した4団体を紹介する。

「垂水区善行青少年表彰」は、垂水区内で善行のあった青少年に対して功績をたたえるとともに、他の青少年の善行意識の高揚や「明るいまちづくり」に寄与することを目的に昭和59年に創設。第36回となった令和元年度の表彰では、星陵台中学校吹奏楽部、垂水中学校、垂水小学校音楽隊、そして舞子高校天文気象部の4団体が選ばれた。

星陵台中学校吹奏楽部は、総勢78名(3年生の引退後は50名。3月時点)の部員たちが「楽しまなければ音楽ではない」を合言葉に、演奏する側も聴く人たちも楽しめる演奏を目指し、練習に励んでいる。技術を磨くのはもちろん、言葉遣いや挨拶も先輩から後輩へ受け継がれている。毎年コンクールへ参加するとともに、地域の行事でもさわやかな演奏を披露。様々なことに挑戦し続ける中学生を、地域の人たちも応援している。

星陵台中学校吹奏楽部

垂水中学校は「自主・責任・協力・奉仕」の校訓の通り、奉仕の精神に富んだ生徒が多く、社会奉仕活動に積極的に取り組む姿が地域で喜ばれている。地域の「敬老のつどい」や夏祭り、餅つきなどの行事にも自主的に参加する生徒が多く、長年にわたるボランティア活動を通して地域の人たちとのふれあいも深めている。

垂水小学校音楽隊は、4年生から6年生までの有志で構成。明治に誕生した歴史深い同校で、約60年前に鼓笛隊からスタートし現在に至っている。校内での発表はもちろん、地域のお祭りや街頭キャンペーンなどにも出場し、演奏を披露。演奏を通じて地域住民に元気を贈り、安全で安心なまちづくりに貢献している。

舞子高校天文気象部は「みんなで楽しむ天文・宇宙」を意識した教材の開発や、自然放射線の測定、高校生では珍しい星空案内人(星のソムリエ)の資格を部員が取得。天文教育の普及や、地域貢献事業に尽力している。  近隣の小学校や商業施設で開催している「星の観望会」も好評で、2018年度にはボランティアを通じて画期的で新しい試みを展開する団体に贈られるSYDボランティア奨励賞の奨励賞の最高賞である文部科学大臣賞を受賞。他にも数多くの受賞実績があり、兵庫県サイエンスフェアなど研究会での発表も積極的に行っている。

舞子高校天文気象部

以上、4校の小中学生、高校生たちの素晴らしい活躍を心から讃えたい。

また、式典の第2部では昨年本紙で紹介した「ユースステーション垂水」に登録している高校によるバンド5組の演奏を予定していた。来年は、表彰式並びに高校生によるバンドの元気なパフォーマンスが観られることを期待し、区民ひとりひとりが新しい生活様式を踏まえながら感染症の予防に努めていきたい。

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