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「学園西町支え愛ネット」 学園西町ふれあいのまちづくり協議会

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西区学園西町では日常生活のちょっとした困りごとを住民ボランティアが手助けする「学園西町支え愛ネット」の活動に取り組んでいる。 (主催/学園西町ふれあいのまちづくり協議会)

この活動は高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように、ちょっとした困りごとを支援する住民運動。2018年に「学園西町生活お助け隊」として発足し、昨年現在の名称に変更した。手伝いを依頼する人も手助けするボランティアも学園西町の住民同士で、顔見知りも多く安心して依頼することができると好評を得ている。

活動内容はゴミ出しや電球の取り換え、家具の移動、草花の水やり、車による移動支援(通院・買い物)など多岐にわたる。現在、活動するボランティアは50~80代の15人(男性7人、女性8人)。依頼内容に応じて適したボランティアを派遣している。学園西町ボランティアセンター担当の岩本政則さんは「ボランティアの得意分野を活かして、できる人ができることをお手伝いします」と話す。花壇作りの依頼が入り、適任者として選ばれたボランティアの山口和子さんは地域福祉センターの花壇の世話をしている。「助け合いが大切なので、少しでも人の役に立てれば」と話す。ゴミ出し依頼が多いというが、先月は蛍光灯の取り付け、固定電話の留守電補助、換気扇のフードカバー張り替えなどの依頼があり、利用者からは「自分でできないので助かった、うれしかった」と喜びの声が届いている。

この日は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、今年度初開催となった「支え愛ネットボランティア会議」が開かれた。公園パトロール隊の大屋庄平さん(82歳)は学園西町の7つの公園を毎日巡回。縄跳び用の大縄と水風船を常時持参して一緒に遊びながら子どもたちを見守っている。会議では活動報告のほか、高齢者の外出を促すために公園内に健康器具の設置希望や雑草が伸びてうっそうとしている場所の確認、毎日の犬の散歩が地域の防犯に繋がることからパトロール隊に参加してもらいたい、など積極的な意見が交わされた。

また昨年12月から近隣の流通科学大学(西区学園西町)サッカー部員も活動に参加。現在はリモート授業が継続のため休止しているが食事会の準備や広報誌の手配りなど若い力で活動を後押しする。岩本さんは「住民同士が支え合うまちにしていきたい。気軽に相談してほしいですね。ボランティアも募集中です」と呼び掛けた。

 

〈学園西町支え愛ネット〉

・利用できる人/学園西町在住者 ・利用時間/1日1回、1時間まで。午前8時~午後5時。

・料金/入会金1000円。ゴミ出しは1回100円、それ以外はボランティア1人で30分300円。ガソリン代や交通費、材料費は別途実費が必要。人数や実施時間は事前に相談。

・問い合わせ/学園西町支え愛ネット TEL(792)9572 午前9時半~午後4時

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