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須磨区

須磨パティオ 時計台リニューアル

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市営地下鉄名谷駅前の商業施設「須磨パティオ」(須磨区中落合)は今年3月に40周年を迎え、1番館センターコートの時計台が20年ぶりにリニューアルされた。

この時計台は1980年3月のオープン時に設置され、須磨パティオのシンボルとして長く親しまれている。高さは約10メートルで、1時間おきに音楽とともに童話のキャラクターが動きながら登場する「からくり時計」になっている。

オープン時の初代キャラクターは「白雪姫」、2000年からの2代目が「ブレーメンの音楽隊」と「三匹の子豚」。3代目となる今回は、昨年8月に実施した来館者による投票で5つの童話から得票上位の2候補を決定。1000通を超える投票総数の中から選ばれたのは時計台正面側が1位の「不思議の国のアリス」、もう片面が2位の「ピーターパン」。毎時0分になると鐘が鳴り響きオルゴール調の音楽が流れると時計台の扉が開き、中から両手を頬に添えた笑顔のアリスが上下に動きながら登場。上の扉には王様、下の扉にはトランプ兵たちが約1分30秒の間、お目見えする。反対側にはピーターパンやティンカーベル、フック船長が3カ所の扉からそれぞれ出てくる仕掛け。今回はキャラクターを一新したほかに、外観の塗り替えや照明をLEDに改修し、新しく生まれ変わった。

当初から童話のキャラクターを採用したのは「子どもたちに楽しんでもらうため」と話すのは須磨パティオ事業部の古瀬純子さん。「初代の白雪姫の時、一緒に登場していた魔女のお婆さんが怖いという声が多かったので2代目からは優しい雰囲気のキャラクターにしています」というこぼれ話も。買い物ついでに見に来たという、三好知子さん(須磨区中落合)は結士ちゃん(2歳)と母親の三科靖子さん(須磨区多井畑)の3人で来館。「可愛い感じのキャラクターが気に入りました。子どものころから親しんでいる時計台です」と感慨深げに話した。

須磨パティオでは開業記念日の3月15日に新キャラクター発表と時計台リニューアルのセレモニーを予定していたが新型コロナ感染拡大防止のため中止。また、地域住民に感謝の気持ちを込めて須磨パティオ・大丸須磨店・ダイエー名谷店が共同で行う1カ月にわたる記念イベントは延期となり秋に開催予定。

古瀬さんは「親子3世代で慣れ親しんでいる方も多いと聞きます。これからも地域のシンボルとして育ってほしいです」と話した。

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