神戸のいいね!美味しいもの編 トマト
2020年7月22日号掲載
真っ赤なパワー トマト
「王様トマト」シリーズ「麗旬(れいしゅん)」
「トマトが赤くなれば医者は青くなる」。ヨーロッパのことわざにあるようにトマトには優れた成分がある。今回は神戸市西区「ヤスオ農園」の「王様トマト」を紹介しよう。
みずみずしくて艶やかな赤色、どっしりとした貫禄はその名の通り、まさに「王様」のよう。ヤスオ農園では3月~10月まで「王様トマト」を生産。まもなく夏作(7月~10月)が最盛期を迎える。夏作は春作(3月~7月)に比べ水分をたっぷりと含み、1個150g~200gほどの大玉だ。
「『王様トマト』は色が真っ赤で、皮に厚みがあり、完熟の状態で出荷するのが特徴です」。(ヤスオ農園代表 安尾憲太郎さん)甘みと酸味のバランスがよくて、味が濃い。旨味、栄養分を十分に含んだ完熟の状態で出荷ができるのは、果肉がしっかりとしているから。ピンク系品種と比較すると、旨味成分グルタミン酸の含有が1.4倍、リコピンは2倍も!
ヤスオ農園 安尾憲太郎さん
「『王様トマト』の味に責任をもって、これからも作っていきたいです」
平成27年兵庫県ハウストマト研究会立毛審査会 農林水産大臣賞受賞他
トマトにはビタミンCやE、カリウムといった栄養分が多いが、代表的な成分と言えば、やはりリコピンだろう。リコピンは、赤色のもとカロテノイド色素の一種で、抗酸化作用はビタミンEの100倍以上と強く、血流の改善、生活習慣病の予防や改善、肌の美白、美肌といった優れた効果が。加熱に強く、油と調理することで吸収力が高まる。「『王様トマト』は加熱調理に向いている品種です」(安尾さん)。煮込んだり炒めれば、まろやかな酸味となり、甘みと旨味がアップ。トマトはクエン酸も豊富なので、食欲増進や疲労回復にも効果的だ。夏にピッタリの食材、トマトの真っ赤なパワーをたっぷりと取り入れて、暑い夏を乗り切ろう!
たわわに実ったトマト。下の実から赤く色づいていく
《トマトを使った簡単&美味レシピ》
パスタや肉、魚料理のソースに!トマトソース
〈材料〉※出来上がり量…700~800ml分
トマト大…3、4個(700~800g)
たまねぎ…1個(約200g)
にんにく…大1片
オリーブオイル…大さじ3
塩…小さじ1
ローリエ…1枚
〈作り方〉
❶トマトは皮を湯むきして粗く刻む。たまねぎ、にんにくをみじん切りにする。
❷鍋にオリーブオイルを入れて熱する。みじん切りにしたにんにくとたまねぎを入れて、軽く炒める。
❸②にトマトとローリエを入れ、煮立ったら弱火にしてアクをとりながら20~30分程煮込む。
グリルしたチキンやパスタソースに
《取材協力》
ヤスオ農園
住所:神戸市西区岩岡町印路724-2
TEL:078-967-1948
HP:www.yasuofarm.com
王様トマトの購入は、ナナ・ファーム須磨、カナート西神戸店(イズミヤ)、コープこうべ大久保店、マチマルシェ御影、神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ ベイマルシェ他