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PTA人権研修会 元陸上北京五輪選手 小林祐梨子さん

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2月6日(木)神戸市総合教育センター(中央区東川崎町)で「PTA人権研修会」が開催され、約300人が参加した。 (主催/神戸市教育委員会、神戸市PTA協議会)

今年は小野市出身で北京五輪陸上女子5000メートルに出場した小林祐梨子さん( 29歳)を講師に迎え「人との絆(たすき)に込めた想い」と題した講演会を行った。

「今朝も4時に起きて1時間ほど走ってきました」とテンポの良い播州弁で話す小林さん。昨年一児の母となり、仕事・家事・育児と忙しい日々を送る中で、幼少期から自身の意思を尊重してくれた両親の教育方針があったからこそ今の自分が存在していると話す。「両親に何かしなさいと言われたことがない。進路はすべて自分で決めてきた。そんな環境で育ててくれたことに感謝ですね」と振り返った。

 

〜人との絆(たすき)に込めた想い〜 「人との出会い」と「目標を持つこと」の大切さ

 

小学6年の時、将来の夢がなかったという小林さん。当時シドニー五輪のテレビ中継で高橋尚子さんの金メダル獲得に衝撃を受け、卒業アルバムに「8年後、五輪に出場する」と記した。「ノリで書いたけど実は8年後、本当に五輪出場を果たしました!」と笑う。

中学で陸上部に入部。恩師から目標を持つことの大切さを教わった。最大目標を達成するための中間目標、最小目標の実践。また紙に書き記すことの重要性も痛感した。その後、須磨学園高校に進学。「片道2時間の通学だったが両親は好きにさせてくれた」と話す。中高の恩師との出会いで才能は開花し、高校生にして日本選手権で優勝。1500メートル日本新記録を樹立し、今だに破られていない。また、全国高校駅伝2区で圧巻の20人抜きで区間新記録、3年連続区間賞を達成。この年、同校を3年ぶりの優勝に導いた。主将として陸上部員23人全員が心から思える目標を掲げ最後まで取り組んだことで、仲間の強い絆を確信。「仲間のために走ろうとした想いが、大きな力を生んだ」と当時を振り返った。

数学の高校教員免許を持つ小林さんは、毎週県内の少年院で算数を教えている。無反応な少年にも諦めず声掛けを重ね、時間をかけて指導。少しでもできたら褒めることで自信を持たせ、ある少年は高校卒業認定試験に合格するという目標を見つけ達成したという。「夢や目標を持つことで人生は大きく変わる」と実感を込める。「陸上競技は自分が頑張れば結果が出ると思っていたが間違いだった。支えてくれた多くの人との繋がりがないと五輪に行けなかったし目標を達成することもできなかった。これはすべての分野に当てはまると思う」と自らの経験を通して語った。最後に「ご自身やお子さんの目標に向かってエネルギーを注いでください。私も頑張ります!」と締めくくった。

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