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須磨区

須磨海岸で微小貝を集めよう

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「須磨海岸で微小貝を集めよう」が3月31日(火)に開催され、新型コロナウイルス感染症対策による一斉休校から春休みを迎えた子どもとその保護者6組が参加した。(主催/公益社団法人 大阪自然環境保全協会〈ネイチャーおおさか〉)

ネイチャーおおさかは、須磨海岸で年1回6月ごろに微小貝を拾うイベントを開催している。今回は新型コロナウイルス対策で休校が続いている子どもの居場所づくりプログラムの一環としてこの時期に開催。

同協会代表理事の田中広樹さんは「須磨海岸は微小貝の種類も多く、JR須磨駅からすぐにアクセスできる便利な海岸。夏の海岸では人が踏んでしまい壊れてしまうので、貝拾いは寒くても冬の方がいい」と話す。微小貝さがしを通じて生き物の多様さに気づき、身近な海の大切さを感じてもらいたいと活動している。

田中さんはペーター、ほかのインストラクターもさわちゃん、たくちゃん、かっぱさんとニックネームの名札を付け、参加者を駅前で出迎えた。貝拾いに使う小さなバケツ、透明のコレクションケースが参加者に渡された。水筒を持参した参加者には宝貝をプレゼント。早速海岸に降りた子どもたちは夢中で貝がらを拾い始める。「こんな貝拾ったよ」「この貝は何?」と、子どもたちは田中さんらインストラクターに見せに行く。貝の名前や種類、そして海の中でどのような生活をしていたのかを知識と経験豊富なインストラクターが説明。「いい貝拾ったね」「この貝はアズマニシキかな」と丁寧に答えていた。

ヒナノヒオウギ、カラマツガイ、オオヘビガイ、サンゴ、カキ、アカニシなど30種類から40種類の微小貝が見つかった。海にはよく遊びに来るという塩屋在住の小学生の兄妹は、夢中で貝を拾っていた。兵庫区から娘と参加した父親は「予備知識があればさらに貝拾いは楽しい」と一緒に楽しんだ様子。

最後にコレクションケースへお気に入りの貝を入れ、日付と場所が印刷された紙を入れる。こうすることで〝標本〟になるよと話す田中さん。「明日きたらまた違う貝が拾える。海には色々な生き物がいることを知って欲しい」。そして拾った貝を〝見せに来る〟のは正しいこと。なんでも質問しに来て欲しいという。「満月と新月の前後が干潮なので、観察に適している。イベントの予定を立てるのに、潮見表とにらめっこです」と話した。

大阪の海岸や須磨海岸でインストラクターと一緒にさまざまなイベントを開催。詳しくはHPにて。

ネイチャーおおさかホームページ  http://www.nature.or.jp/

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