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しあわせの村 宝さがしゲーム

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しあわせの村(北区)で子どもたちを対象にした「宝さがしゲーム」が、3月14日(土)から4月8日(水)まで行われた。桜やチューリップなど春の花々が出迎える中、小学生を中心に幼児から中学生が参加し、広大なしあわせの村を体感した。 主催/公益財団法人こうべ市⺠福祉振興協会

新型コロナウイルス感染症の集団感染防止に伴う学校臨時休業の期間中、子どもたちが長時間家庭に閉じこもることから生じるストレスが心配される。市が市の施設で行う「公園等を活用した野外プログラム」など、子どもの安全な居場所確保のための屋外活動への助成を行い、その一環として同イベントも企画された。

期間中、芝生広場特設テントで随時受付が行われた。参加した子どもたちは、広大なしあわせの村の中に隠された11個の宝(マークの描かれた丸太)を8個以上探し出し、見つけたマークを手渡された表に絵や文字で記入してゴールに帰るとプレゼントがもらえた。子どもたちは親や子ども同士で宝さがしに繰り出し、3月末時点で1600人の子どもたちが参加した。

垂水区神和台から4人で参加した川西さん家族はどのルートを歩いて回るかを、しあわせの村のマップとヒントが書かれた表を突き合わせて作戦会議。日本庭園からスタートし、ふれあいの門から鎮守の森、段差の激しいトリム園地の休憩所付近と山の砦付近、芝生広場、花づつかがみ、最後に秘密の隠し場所を見つけ、2時間半かけて8カ所の宝を探し出した。子どもたちは宝を見つける度に「あった~!」と喜びの声をあげ、表に丸太に描かれた絵を写したり、母親に何の絵なのかを聞いて文字で記したりした。プレゼントをもらった川西一賞くん(取材時〈以下同〉名谷小1)、妹の杏奈さん(年中)、従妹の烏賊茜さん(年長)、は「楽しかった」と声を揃えた。母親の陽子さんは「とにかく広く、何年かぶりに歩きました。学校が休みになり、子どもたちが家にいる時間が長く、兄妹げんかも…。なるべく外で遊ぶようにしているが、このゲームのようにゴールがあると子どもたちも頑張れた」と話した。

鈴木俊成さんと陽葵さん( 小2)、海李くん(年長)、の3人は西区から参加。シルバーカレッジ前展望広場で宝を探し、レンタル自転車で花づつかがみに到着した陽葵さんは「坂道がジェットコースターみたいで楽しかった。探すことが難しいので覚悟がいる」と話し、父親の俊成さんは「坂道が大変だったけど、頑張りました」と笑顔を浮かべた。

運営に携わったしあわせの村温泉健康センター副総支配人の松下恵美子さんは「多くの子どもたちに楽しかったと言ってもらえてうれしい。暗いご時世の中で、たくさんの笑顔が見れてよかった」と話した。

※しあわせの村では緊急事態宣言発令に伴い、すべての営業施設を5月6日(水)まで休業中。芝生広場や日本庭園、トリム園地など(午後5時まで)の都市公園エリアは利用可能、ただし飲食は禁止。

 

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