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垂水区

垂水のいいね!学校編 お弁当・おむすびコンテスト結果発表

2020年4月22日号掲載

令和元年度(第22回)
お弁当・おむすびコンテスト結果発表

☆お弁当部門 最優秀賞「宍粟の恵みにありがとう弁当」
宍粟市立山崎南中学校 阿曽真奈穂さん

今回で22回目を迎える「お弁当・おむすびコンテスト」の令和元年度受賞者が発表、2月8日に表彰式が開催された。今年は阪神・淡路大震災から25年の節目ということもあり、「震災25年特別賞」も設けられた。 1万点近い応募作品の中から選ばれた優秀作品を紹介する。 (おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会、兵庫県米穀事業協同組合、 兵庫県が共同で実施)

日本は先進国の中でも食料自給率が約40%と低く、単純に考えると日々の食べ物の60%を海外からの輸入に頼っていることになる。その中で100%の自給率を誇るのがお米。兵庫県では、主食であるお米を通じて健康的な食生活のあり方や農業・農村の役割、「お米」を中心とした食生活の良さを幅広い世代に理解してもらうため、「おいしいごはんを食べよう県民運動」を展開。その運動の一環として、若い世代がお米やごはん食に親しみ、県産の農林水産物や農林水産業への理解を深める機会を増やすため、小・中・高校生を対象に「お弁当・おむすびコンテスト」を毎年実施している。

今年度は阪神・淡路大震災から25年の節目を迎えることもあり、毎年の応募条件である「ご飯を主体とする(全体の2分の1以上)」、「兵庫県産の食材を3品以上使用する」、「野菜を必ず使用し、栄養バランスのとれたお弁当」「材料費は1人前500円以内」などの項目に「阪神・淡路大震災を忘れないという思いが込められていること」という条件が加わった。

「阪神・淡路大震災25年ひょうごがいっぱい!手軽でおいしいごはん弁当」。そして「阪神・淡路大震災25年 おむすびが届ける感謝の気持ち」のテーマのもと、1万点近い応募が寄せられ、その中から第一次審査を通過した24作品のお弁当、おむすびそれぞれに最優秀賞1点、震災25年特別賞1点、優秀賞4点、審査員特別賞1点、佳作5点が贈られた。

お弁当部門で最優秀賞(兵庫県知事賞)に選ばれた「宍粟の恵みにありがとう弁当」(宍粟市立山崎南中学校 阿曽真奈穂さんの作品)は、紫黒米のごはんをはじめ、宍粟ならではの農産物が目を引く作品。同じく最優秀賞に輝いたおむすび部門の「『ま・ご・わ・や・さ・し・い』笑顔の花おむすび」(神戸市立筒井台中学校 木村沙耶さんの作品)は、豆やゴマ、いもなど健康に役立つ和の食材の頭文字をとったキャッチフレーズ「まごわやさしい」を活かした彩り豊かなおむすびが華やかだ。

☆おむすび部門 最優秀賞
「『ま・ご・わ・や・さ・し・い』笑顔の花おむすび」
神戸市立筒井台中学校 木村沙耶さん

震災25年特別賞に輝いた「節電 節水のお弁当」(神戸女学院中学部 福島愛理さんの作品)は作品名そのものが災害時の教訓を表しつつ、見栄えや栄養バランスも考えられている。同賞を贈られたおむすび作品「皆んなでわいわい!たこ焼きおにぎり」(伊丹市立西中学校 馬明杏梨さんの作品)も、コロコロと丸い形のおむすびにさまざまな食材を盛り込む工夫がされている。

☆お弁当部門 震災25年特別賞
「節電 節水のお弁当」
神戸女学院中学部 福島愛理さん

☆おむすび部門 震災25年特別賞
「皆んなでわいわい!たこ焼きおにぎり」
伊丹市立西中学校 馬明杏梨さん

兵庫県は生産量で全国順位の上位を占める農林水産物が多く、丹波黒(黒大豆、1位)や玉ねぎ(3位)は特によく知られ、学校給食にもたびたび登場する。お米を中心とした食生活を送ることは、生活習慣病の予防につながるだけでなく、将来的な食料確保(国内の食料自給率の向上)にもつながる。震災の際、ボランティアによる炊き出しのおむすびがたくさんの人の心に寄り添い、復興の助けになったことを私たちは胸に刻んでいる。お弁当・おむすびコンテストで豊かな発想、アイディアを披露してくれた子どもたちのように、日々の食卓を明るくする工夫を楽しんでいきたい。また、県のホームページでは休校中の子どもと一緒に作れるレシピ(下記)も紹介している。

「野菜ではっぴぃ☆ビギナーズメニュー パートⅡ」
http://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/documents/bigina-zumenyupa-to2.pdf

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