神戸総合運動公園(須磨区緑台)「公園で遊ぼう!菜の花ビンゴ」
新型コロナウイルスの感染拡大防止による一斉休校を受け、神戸市は子どもたちの居場所を確保するため少人数制の子ども向け屋外イベント実施を発表。神戸総合運動公園(須磨区緑台)では「公園で遊ぼう!菜の花ビンゴ」が3月31日(火)まで催された。
久元喜造市長は「長期間家庭で過ごすと子どもも保護者もストレスがかかる。感染拡大に十分配慮した上で、健康な子どもには少人数で屋外で過ごせる環境を提供することが重要」とし、同イベントは子どもたちの居場所づくりプログラムとして開催された。
参加者は最初に園内の管理センターにて受付を済ませ、ビンゴカードを受け取る。9マスのカードには「菜の花と地下鉄」「2つ並んだ長い滑り台」「グリーンアリーナ正面階段」など9つのフォトスポットのお題が書かれてあり、園内のそれぞれの場所を探しスマホやデジタルカメラで撮影。ビンゴを2ライン以上そろえてアンケートに答えるとオリジナル缶バッジがプレゼントされた。
園内の広大な敷地には色とりどりの花や草木があふれ、春の匂いを感じながら自然を満喫することができた。また、約4000平方メートルの「コスモスの丘」では約5万本の菜の花が見頃を迎え、黄色のじゅうたんを敷き詰めたような光景が広がっていた。来場者たちは写真撮影をしたり散策を楽しみながら咲き誇る菜の花を堪能していた。
長田区から家族4人で来場した日南一洋さんは「久々に家族で外出できてうれしいですね。自然が気持ちいい」とリフレッシュした様子。瑠華さん(長田小5年)、芹理さん(同3年)姉妹は「菜の花がきれいだった。写真もいっぱい撮ったよ」と笑顔を見せた。
同公園では毎年、菜の花の開花時期に合わせて多数のイベントを開催しているが今年は軒並み中止となり、感染リスクの少ない同イベントのみ3月1日(日)から実施していた。市の発表後、親子や子どもたちだけでなく大人も楽しめる少人数向けの野外プログラムとして、多くの来場者で賑わいを見せた。神戸総合運動公園事務係長の矢野賢さんは「実施している唯一のイベントなので多くの方に喜んでいただけたと思います。これからも状況を見て、いろんなイベントを企画していきます。健康管理に注意しながら楽しんでいただけたら」と語った。
問い合わせは「神戸総合運動公園管理センター TEL078(795)5151まで。