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垂水区

須磨のいいね!旬のおいしいもの編 ワカメ

2020年3月11日号掲載

ミネラル、食物繊維がたっぷり ワカメ

お湯につけると色が変わる

今回は、須磨浦水産研究会が主催する「須磨浦早採りワカメ株付けオーナー」の収穫体験のイベントに訪れた。

たった2~3㎝ほどの小さな株が、キロ単位の大きさに

「須磨浦早採りワカメ株付けオーナー」は、ワカメのオーナーとして、株付けと収穫を体験するイベント。須磨浦水産研究会若林良さんは「夏の海水浴だけではなく、須磨の冬の海の良さや漁業を知ってもらいたい」と話す。海苔の養殖や海水浴場として知られる須磨の海の魅力を、もっと知ってもらおうと始まったこのイベントは、第8回目の今回、株付けは昨年12月8日に、収穫を2月23日に行った。毎年大人気のため3部制に分けるも、会場は入れ替わり立ち替わりの来場者でにぎわった。(およそ1000人!)2~3cmセンチほどの小さな株をロープに挟みこみ(株付け)、海へ戻すこと約2か月。ロープには須磨の海で育ったワカメが、ずっしり。昨年もこのイベントに参加したという人から「今年はワカメの状態が良い!」と喜びの声が聞かれた。

リピーター率が高い!他にも地引網を体験するイベントも行っている

「早採りワカメ」は、収穫少し前の幼芽のワカメで、少量しか採れないため市場にあまり出回らない。葉、茎ともに柔らかでいて歯ごたえもあり、深い味わいが特徴。しゃぶしゃぶにしてポン酢でいただくのがオススメとのこと。

褐藻類に分類されるワカメは、湯に入れると褐色から緑色に変化するが、これはワカメのもつ緑の色素クロロフィルと赤の色素フコキサンチンのうち、加熱に弱いフコキサンチンが黄色に変化したことによるものなのだ。

「海の野菜」と例えられるほど食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富でいて、100g 16kcalと低カロリー。ヌルヌルとした水溶性食物繊維のフコイダン、アルギニン酸は腸内環境を整え、血糖値の急上昇やコレステロールの吸収を抑える効果が。骨の形成に必要なマグネシウムや、余分な塩分を排出し高血圧の予防に効果があるカリウム、甲状腺ホルモンの成分となるヨウ素も多い。ヨウ素は、成長を促進したり基礎代謝を高める効果があるが、とり過ぎには注意が必要なため、成人一日分推奨摂取量130㎍程度(※水戻しワカメで7g程度)を目安に、美容効果にも抜群のワカメを毎日の食卓に取り入れてはいかがだろうか。

◎茎わかめのマヨネーズ和え
<材料>
茎ワカメ…100g、マヨネーズ…大さじ3、ごま油…少さじ1/2、塩…少々
<作り方>
❶茎ワカメを薄く切る。
❷湯に切った茎ワカメ入れ、サッと茹でる。
❸茹でた茎ワカメは冷水にさらして、水気をきる。
❹マヨネーズ、ごま油を混ぜ合わせ③と和えて、塩を少々加えて味を調える。

〈取材協力〉
須磨浦水産研究会
https://ja-jp.facebook.com/sumaurasuisankenkyukai

 

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