こべっこマルシェ 子どもスタッフになろう!
「こべっこマルシェ 子どもスタッフになろう!」が3月17日(土)こべっこランド(神戸市総合児童センター/中央区川崎町)で開催された。
神戸市内4カ所の障がい者福祉施設が参加し、小学生と一緒に製品を作り販売するというイベント。以前は施設で作っている物の手づくり体験だったが、作ったものを売ることも経験してほしいと3年前からこの形のイベントとなった。「みなさんの住んでいる地域には障がいを持つ人々が生活している。この体験を通じて福祉の心、思いやりの心を持ってもらえたらと思う」と神戸市総合児童センターの担当者があいさつ。
「アートセンター叶」(灘区篠原北町)のコンセプトは「一人ひとりがデザイナー、才能をのばしてあげよう」。
子どもたちは台紙に好きな絵を描いてカンバッジを作製、販売する製品を宣伝するポスターなどを手作りした。
「神戸ゆめ工房」(長田区鶯町)では、事業所のスタッフが見守るなか、ピンク色のフェルトのバッグにドーナッツやケーキのフェルトやスパンコールを好きなデザインに飾り付けていく。「すまみらい ひまわり・スイーツ」(須磨区飛松町)は、製菓作業を通じて心と身体の力を養い、就労に向けての準備を行っている。子どもたちは出来上がったお菓子に販売用のシール貼り、手編みの鍋敷きのタグ付けをした。
「ワークスタジオ・グレイス 」(西区美賀多台)はキラキラビーズのアームバンド作り。男子も器用にビーズを扱い、宣伝用のポスター作りも行った。グレイスとは「恵」という意味で、「一日を楽しく過ごす」のをモットーに日々作品作りに励んでいるという。
所長の島田澄子さん( 70才)は「子どもによって作業にも違いがある。楽しそうにしているのを見るのがうれしい」と話す。中央区から参加の吉澤晴登くん(8才)の母親は「このイベントに参加するのは初めて。販売することを楽しみに来た」と話した。
製作が終わり販売準備をして会場隣のハーバーランドセンターコンビニ前で販売を開始。最初は恥ずかしそうに呼び込みをしていたが、だんだんと声も大きくなり、商品を手に持ち「こんな商品ありますよ」「安いですよ」と呼びかけた。こべっこランドキャラクターのカーモくんも応援に駆け付けた。
当日子どもたちが作った製品のほか、作業所であらかじめ用意されたマグネット、レターセット、シール、ティッシュケース、ストラップなどさまざまな商品が販売され、休日で買い物に来ていた人が立ち寄り商品を選ぶ姿が見られた。神戸市総合児童センターの児島好宏さんは「このイベントで、事業所での活動をもっと知って貰いたい」と話した。