編集記事

垂水区

淡路のいいね!旬のおいしいもの編 菜の花

2020年2月26日号掲載

春到来 菜の花

淡路島の洲本市では、菜の花とひまわりを活用した「なのはな・ひまわりエコプロジェクト」に取り組んでいる。今回はその一環のなたね油の搾油施設でお話を伺った。

高田屋嘉兵衛(たかたや かへえ)は、江戸時代後期に洲本市五色町で生まれ、国後島、択捉島の航路の開拓や、箱館(現、函館市)の発展などに貢献した豪商。〝嘉兵衛が愛した菜の花を町いっぱいに咲かせたい〟そんな思いから始まった活動は「なのはな・ひまわりエコプロジェクト」へと広がった。「なのはな・ひまわりエコプロジェクト」とは、菜の花やひまわりを咲かせて景観を楽しむだけではなく、その種から油をしぼって食用し、しぼりカスは肥料に、天ぷら油などに使用した廃油は、回収してバイオディーゼル燃料にリサイクルする、資源循環型の取り組みだ。

生しぼりを搾油中

「ウエルネスパーク五色」(洲本市五色町)にある搾油施設では、収穫した種を乾燥、選別、焙煎などの工程を行い、昔ながらの製法、圧搾法で油を搾りだす。完全無添加で一番しぼりのなたね油は、抗酸化作用のあるビタミンE、血清コレステロールの低減や動脈硬化の予防に効果的なオレイン酸、αリノレン酸が豊富で、血液の凝固、骨の形成に必要なビタミンKも含まれる。

乾燥させたなたね

生しぼり「なのはな油」は、芳醇な香りとコクのある味わいが特徴。特にサラダやカルパッチョにオススメ。「菜の花の恵み」で揚げた天ぷらは、鮮やかな黄色に色づき、サクサクした食感に仕上がる。どちらもホームページから購入可能。

大野地区では、約20万本もの菜の花で作る巨大迷路が今年も開催される。(3月22日~4月5日予定 入場料無料)また、先着順で菜の花の天ぷらや豚汁がふるまわれるお祭りも開催。この時期ならでは菜の花の世界に浸ってみてはいかがだろうか?詳しくは「大野 菜の花まつり」で検索を。

◎菜の花のペペロンチーノ 2人分

<材料>
菜の花1束
スパゲッティ200g
にんにく1片
赤とうがらし1本
オリーブオイル大さじ2~3
塩、こしょう少々

<作り方>
◎菜の花は根元を切り落として、3~4cm程度に切る。にんにくをみじん切りにする。赤とうがらしは種をとって粗く刻む。
❶湯を沸かし、塩を入れ(湯2ℓに小さじ3~4程度)スパゲッティを入れる。茹で上がる2分前に菜の花を加えて一緒に茹でる。
❷茹で上がったスパゲッティと菜の花をザルにあげる。
❸フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤とうがらしを入れて炒め香りがたってきたら②を加え、絡める。
❹塩、こしょうで味をととのえて出来上がり。

「菜の花の恵み」
200㎖515円
500㎖800円
900㎖1,230円
「なのはな油」
150㎖970円
※価格は全て税込
購入、取扱店の情報はホームページで

〈取材協力〉
なのはな・ひまわりエコプロジェクト 
www.kiiro-i-table.com/
一般財団法人五色ふるさと振興公社

 

 

カテゴリー