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須磨区

県立須磨東高等学校書道部 高校書道パフォーマンスグランプリ県大会初優勝

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県立須磨東高等学校(須磨区東落合)書道部が1月4日(土)にイオンモール伊丹昆陽(伊丹市)で行われた「高等学校書道パフォーマンスグランプリ県大会」で初優勝に輝いた。
同大会は書を通じた伝統文化の発展とともに、参加校の活動の成果を発揮する場を提供することで地域住民が書道パフォーマンスに触れ、地域間交流の輪が広がることを目的に開催。3年目となる今大会は県内の6校が出場した。

同校は昨年初出場で準優勝。今年は優勝を目標にチーム一丸となり、見事栄冠を手にした。部長の川本真子さん(2年)は「うれしさと驚きで大号泣しました」と興奮気味に話した。副部長の前田美月さん(2年)は「全員が同じ方向を向いて頑張った結果。自信になった」と胸を張った。

同大会は1チーム約15人が10分以内に縦3・5m×横5・25mの巨大な紙に趣向を凝らしたパフォーマンスとともに作品を書き上げる内容で競われる。同校のテーマは「輝く個性」。出場メンバーの個性を夜空に輝く星に例え、個々の輝きを結集させ満天の星のように輝くという世界観を表現。中央には黄色のカラーインクを用いた手形と青色のスプレーで天の川に見立て、特大筆で大きく「黎明(れいめい)」と書き上げた。黎明とは夜明け、物事の始まりを意味する。「 夜空から黎明へ、今から未来へ、平成から令和へ、私たちの手で新しい時代を創るという強い気持ちを作品に込めた」と話す川本さん。全員揃いの衣装で音楽に合わせてしなやかに、かつ力強さを秘めた踊りを披露して書をしたためた。

部員同士の意思疎通がうまくいかないこともあったというが「ONE TEAM大作戦」と掲げたスローガンを胸に何度も話し合いを重ねた。「本気でぶつかりあったことで乗り越え、努力する過程で団結力が生まれた」と話すパフォーマンス部長の市原好望さん(2年)。

書道部を率いて11年目の古山優子先生は創部当初からのモットーである「全力、感謝、笑顔」を基本に「自分たちが楽しむこと」が大事と話す。古山先生自身も「生徒と一緒に青春しながら楽しんでいます」と笑顔を見せる。また、字を大事に個人作品にも力を入れることで書道パフォーマンスとの相乗効果が生まれているという。部員全員が「書」と真摯に向き合い、楽しみながら日々の練習に励んでいる。

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