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須磨区

北須磨 夏のコンサート

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6月24日(日)、北須磨文化センター(須磨区中落合)で須磨区音楽協会主催の「北須磨夏のコンサート」が開催された。シニア層を中心とした約100人の地域住民が集い、美しい音楽の調べにしばし酔いしれた。須磨区音楽協会は平成7年の阪神・淡路大震災を機に「音楽の力で、励まし合う心を育てていこう」と発足。

年を超える歴史をもち、須磨区民や須磨にゆかりのある18団体・13人の個人会員で構成されている。須磨区民センターと北須磨文化センターの2カ所でロビーコンサートや季節ごとのコンサートを年14回開催し、入場料は無料、すべて会員によるボランティアで運営されている。
この日は、4団体が「ふるさと」や「赤とんぼ」など懐かしい曲や馴染みの曲を中心に5曲ずつ披露。女性5人のトーンチャイム&ミュージックベルで奏でる「Twinkle Ringers」の演奏を皮切りに、女性7人によるアカペラ「だいちハーモニー」、須磨区出身でエリザベート音大卒の大橋香織さん(フルートコンコード広島団員)とその仲間によるフルートトリオの演奏、ソプラノ・デュオ&ピアノの女性3人による「Olive」の歌声と続いた。その後、出演者全員が舞台に立ち「恋は水色」と「白いブランコ」の曲を訪れた人たちと合唱。清らかな音色が会場全体を包み込んだ。大橋さんとともにフルートを演奏をした中国フルート友の会役員の根石照久さん( 36歳)は広島から初めて神戸を訪れたそう。「お客様の雰囲気もよく、笑顔で聴いてもらえて、ぜひまた訪れたい」と笑顔。大橋さんは「初めてフルートトリオで演奏できた。コンサートフルートより大きなアルトフルートも聴いて頂けたのでよかった」と喜んでいた。

白川台地域福祉センターでコーラスを楽しんでいるという西昌子さん(須磨区北落合・73歳)は3人の友人と訪れたと話し「毎回コンサートを楽しみにしている。衣装が一段と華やかで、気持ちのよい時間をもてた」と満足顔。西さんと同世代の友人は「初めて訪れたが、プログラムの組み方もよく、大変楽しめた。また聴きに来たい」と笑顔だった。

高校の元音楽教員で同音楽協会の山口茂己会長は「『見上げてごらん夜の星を』の演奏では、一緒に歌いましょうとは一言も言っていないのに自然に参加者の歌声が響き渡った。これこそ音楽の力。歌で救われることが多く、歌うことで心が繋がる。音楽はすごいです」と音楽のもつ魅力と素晴らしさを熱く語った。

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