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西区

寺子屋クラブ「子ども科学実験教室」

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1月18日(土)寺子屋クラブ「子ども科学実験教室」がプレンティ西神中央・プレンティホール(1号館4階)にて開催され、11人が参加した。

山中修さん

同教室は2002年から寺子屋クラブの山中修さんが西神中央・西神南・学園都市の3カ所で開催。有志のスタッフと共に、順番に月1回続けている。山中さんは高校時代にボランティアを経験。退職後、子どもが夢を描くきっかけづくりに何かできないかと考え、近隣にあるコンピューター関連会社にパソコンを貸してほしいと掛け合い、そこから現在の寺子屋クラブを始めたという。今もその会社から実験キットの提供を受け、有志のスタッフも参加し教室を開催している。

今回のテーマは「電気~静電気・電池」。実験ではコップにアルミ箔を張ったものに静電気を貯め、ミニ蛍光灯を光らせる。荷造りテープで作った飾りは静電気を帯びた鉄の棒には反発し浮き続けることが分かった。次は各自で缶にストローを立て、実験装置を工作し体験。装置にティッシュで静電気を起こしたストローを近づけた場合や、ポリエチレンのラップでこすった場合がどうなるかを実験し、素材により静電気がプラスやマイナスに帯電することが分かった。

銅板と亜鉛亜鉛板の実験キット

「静電気は何かに触れることで放電してしまうが、貯めたいときはどうする?」という質問に参加した子どもたちから「電池!」と大きな声が上がる。電池は2種類の金属と水溶液で作ることが出来る。最後の実験は水をいれた3つのコップに銅板と亜鉛板をミノムシクリップで繋ぐ。水に塩を入れると通電しオルゴールから音が聞こえる仕組みになっており、最初は単調な音だが塩を追加すると色々な音程の「ハッピーバースデー」が流れた。最後は子どもたち全員で輪になって、銅板と亜鉛板を持ち、音楽が流れるかの実験では真剣な表情で取り組んだ。

実験で作った装置は持ち帰ることができるため家でも実験はできる。「申し込みをしたが学級閉鎖で今日は参加できなかった。家で実験をしたい」と実験の様子を入念に書き留める母親の姿もみられた。科学が好きでよく同教室に参加していると話す坂本和輝くん(小寺小4年)は、実験の内容をこまめにメモしていた。柳田樺乃さん(花谷小4年)は「将来の夢は外来種生物と在来種生物の共生について勉強したい」としっかりと夢を持つ。

山中さんは「楽しんで学習・体験をして欲しい。自分で考えることが大切だと思う」と話した。今後の教室の予定や詳細については寺子屋クラブ子ども科学実験教室で検索を。

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