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第20回 フェスタ・ジュニナ
ブラジルの収穫祭

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6月24日(日)海外移住と文化の交流センター(中央区山本通)で、「第20回フェスタ・ジュニナ(ブラジルの収穫祭)」が開催された。フェスタ・ジュニナとは6月祭という意味で、収穫を祝うブラジルの国民的な祭。

主催はNPO法人関西ブラジル人コミュニティCBK。この日の司会は理事長の松原マリナさん。「ボンジーア!(ポルトガル語でおはよう)カーニバルとは一味違うブラジルの楽しい雰囲気を味わえるイベントです。最後まで楽しんでください」と話した。ブラジル料理レストランで知り合ったメンバーで結成されたグループ「オセロッチ」が、ブラジル音楽(フォホー)生演奏を披露。

「Vemmenina」や「Feira de Caruaru」などの曲が会場に流れると、音楽に合わせダンスに興じる人もいた。同センターでの学習支援教室に通っている子どもたち(4〜9歳)によるクァドリーリャダンスは、田舎の農夫たちの祭りを再現したもので、女の子は顔にソバカスを描き、男の子は眉をつなげたり歯を黒く塗って抜け歯を表現したりとコミカルな化粧で笑いを誘った。 10〜16歳の青年によるダンスでは、結婚のお祝いの踊りを披露。新婦役をしたのは、パトリシア・ユミさん(16歳)。母親は日系ブラジル人、父親はブラジル人でユミさんは日本で生まれ育った。「親戚に会いに数回ブラジルには行ったことがある。将来はブラジルにも住んでみたい。そして、日本とブラジルの良いところを感じたい。ブラジルでは 歳の誕生日を広い会場で盛大にお祝いする風習があるが、日本ではそういう環境がなくて出来ていないのが残念」と話した。

会場では、コッシーニャやリゾーレス、パステウなどのブラジルのスナックや、ビールやグアラナというブラジルでポピュラーな炭酸ジュースなども販売されていた。最後のビンゴ大会では、自転車や扇風機、ブラジル食材など多数の豪華賞品が用意され、約500人の参加者たちは大いに盛り上がった。ブラジルのお菓子を手に入れた大野悦雄さん(75歳・灘区在住)は「市の広報でこのイベントを知り初めて参加しました。軽快な音楽に合わせて皆さんが踊るのを見るとブラジルの雰囲気を味わえました」と話した。同施設の2階で9月30日(日)まで「第9回ブラジル・日本の子どもの絵の交流展」が開催中。「私の未来」をテーマに子どもたちが描いた絵396点が展示されている。

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