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垂水区

垂水のいいね!旬のおいしいもの編 チョコレート

2020年1月22日号掲載

神の食べ物 チョコレート

チョコレートの原料カカオの学名は「テオブロマ・カカオ」。「テオブロマ」はギリシャ語で〝神の食べ物〟という意味を表す。カカオ豆は通貨としての価値があるほど貴重なものだった。今回は垂水区の洋菓子店「カランダッシュ」のチョコレートを紹介しよう。

今から3500年以上も前からアメリカ大陸ではチョコレートが作られ、宗教の儀式や重要な祝い事に使われていた。チョコレートは王族などの支配層が口にできる飲み物で、ヨーロッパへ伝わった後も長らく特権階級の嗜好品だった。日本では江戸時代の長崎に記録が残り、明治時代に販売され始めたが、当時はとても高価なものだった。今やスーパーやコンビニエンスストアで食べたいときにいつでも買えるチョコレートだが、贈り物や時には自分へのご褒美に、専門店の「ボンボンショコラ」はいかがだろうか。

贈り物にもピッタリ!

「ボンボンショコラ」とは、フランスで一口サイズのチョコレートを指し、センターと呼ばれる中身をクーべルチュールと呼ばれるチョコレートでコーティングしたもの。

センター(中身)の種類には、生クリームまたは牛乳を加え、チョコレートをクリーム状にした「ガナッシュ」。アーモンドやヘーゼルナッツにキャラメルがけをしてペースト状にした「プラリネ」。ローストしたヘーゼルナッツをペースト状にし、チョコレートや砂糖と混ぜ合わせた「ジャンドゥーヤ」。他にも「ヌガー」「キャラメル」「マジパン」などがある。

洋菓子店「カランダッシュ」のボンボンショコラは、フランス、ヴァローナ社のクーべルチュールを使用。ベルベットのように艶やかなショコラをはじめ、赤やオレンジ色、金箔が輝くものまで、色とりどりのショコラが専用ブースのショーケースにずらりと並ぶ。シャンパンやウイスキー、ブランデー等の洋酒、フルーツジュレ、ナッツなどのセンターとクーベルチュールが、口の中で溶けだすごとの絶妙なハーモニーをゆっくりと味わいたい。また、人気のケーキも常時20~30種並び、目移りしそうな品揃え。他にも焼き菓子、天然酵母のパン、アイスクリームも販売。どれも厳選された素材を使用している。

◎ショコラオランジェ
〈材料〉
オレンジピール、(または市販の半生ドライフルーツ)約50g
ビターチョコレート約100g

〈作り方〉
❶チョコレートを細かく刻んでボールに入れる。
❷お湯(50℃~60℃)を入れた大きめ鍋に、①のボールを入れ、チョコレートを湯煎で溶かす。※チョコレートにお湯が入らないように注意。
❸オレンジピールに②のチョコレートをつけて、クッキングシートに並べる。チョコレートが固まったら出来上がり。

〈取材協力〉
カランダッシュ Caran Dachce
住所 神戸市垂水区舞多聞東2丁目5番18号
TEL:786-1655
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週火曜日
※火曜日が祝日祭日の場合は火曜日営業、翌日休業
※不定休あり、要確認
駐車場:有り
㏋:carandachce.com/

〈参考文献〉
「CHOCOLATE」ドム・ラムジー著 東京書籍
「ショコラティエの技術」早嶋茂発行 永瀬正人制作 旭屋出版
「チョコレート語辞典」Dolcerica香川理馨子著 誠文堂新光社

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